「軽トラプロレスとは何か?」広報担当・山﨑麻里子さんにインタビュー | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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ジャスト日本です。

先日、私のTwitterに一通のDMが届きました。

「こんばんは。私は山﨑麻里子と申します。本日はニュースのご連絡および取材のご依頼で、DMさせていただきました。コロナの影響はプロレス界にも強くありましたが、主催者のオルカ宇藤は、この苦境をユニークな方法で乗り越えたいと新たな形でプロレスをお届けできる『軽トラプロレス』を誕生させました。かつてのサーカスや大道芸のようなイメージで楽しめるプロレス文化の復興、地域活性化、プロレスをフックにした世代間コミュニケーションにも貢献したい所存です。もしご興味を持っていただけましたら、ご連絡いただけませんでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします」

軽トラプロレス?聞いたことがありませんでした。オルカ宇藤選手は知ってましたけど、最近どのような活動をしているのかはあまり把握してませんでした。そして、宇藤選手の活動を伝えてほしいとDMをしてきた山﨑麻里子さんとは?

何故か理由は分かりませんが、未開のジャングルに潜入するような気持ちになりまして、山﨑さんに「もしよろしければブログでインタビューさせていただいてもよろしいですか?」とご返信させていただきました。宇藤選手にではなく、広報の山﨑さんにインタビューしてみたいという気持ちになりました。

なぜ私に依頼してきたのか。その答えを知るには山﨑さんに直接、お話をお伺いしたいと…。

そこで、オルカ宇藤選手が主催する軽トラプロレスで広報をされている株式会社ALEの山﨑さんにインタビューさせていただきました。ご覧ください。





 

山﨑さんとは?

――今回、山﨑さんから軽トラプロレスを取り上げてほしいとご連絡いただきましたので、山﨑さんに「軽トラプロレスとは何か?」というテーマでインタビューさせていただきます。よろしくお願いいたします。

山﨑さん よろしくお願いいたします。

――まず山﨑さんの経歴についてお聞かせください。

山﨑さん 私は1985年栃木県出身の会社員です。大学卒業後、旅行会社に入社しまして、カーシェアリング、水上飛行機等、複数の企業で広報を担当してきました。2019年に宇宙スタートアップ企業のALEに入社し、こちらでも広報を担当しています。

――山﨑さんが働いている株式会社ALEとはどのような会社ですか?

山﨑さん ALE(エール)は、人工流れ星を作ることに挑戦する、宇宙スタートアップ企業です。流れ星の素となる1㎝程の粒を軌道上の人工衛星から放出すると、大気圏で粒が燃えて、地上からは流れ星に見える…という仕組みです。人工流れ星を始めとした宇宙エンターテインメント事業の他、宇宙デブリ(宇宙ごみ)対策事業、気候変動メカニズム解明に寄与する大気データ事業も行っています。

――宇宙関連の事業をされている会社なのですね。ではなぜ山﨑さんが軽トラプロレスの広報をされるようになったのですか?

山﨑さん 実は宇宙デブリ対策事業と大気データ事業のトップが、オルカ宇藤さんのお兄さんです。

――そうなんですか!

山﨑さん はい。軽トラプロレスはお兄さんからご紹介いただきました。元々広報関係の仕事をしていますので、プレスリリースを書いてメディアにご紹介するなど、軽トラプロレスを広めるお手伝いを少しだけさせていただいています。


軽トラプロレスとは?

――なるほど。ではそもそも論ですが、軽トラプロレスとはなんですか?

山﨑さん 軽トラックの荷台をリングにして戦うプロレスです。イメージしにくいと思いますが、軽トラックの荷台に金網等の仕切りを張って、その中でプロレスラーが戦います。「そんなに狭い所で出来るの?」と思われるかもしれないんですけども、プロの技術と頑張りで実現しています。場外乱闘もありますが(笑)。

――これは一種の路上プロレスのような感じですね。ちなみに山﨑さんはプロレスはお好きですか?プロレスについて思っていることを教えて下さい。

山﨑さん 実は、軽トラプロレスに関わることになって、最近初めてプロレスを観たんです。

――軽トラプロレスがなかったら、プロレスに触れることがなかったわけですね。

山﨑さん そうですね。スポーツに全く縁がない人生を歩んできたので、プロレスを観に行くという発想がこれまではなくて。そういう人間からすると、プロレスや格闘技って痛そうで、ちょっと怖いんですね。でも、実際に目の前で見てみると、一気に引き込まれました!筋肉と筋肉のぶつかり合い、生の迫力と会場の熱気!それにレスラーと観客が一緒に場を盛り上げている一体感、温かさに惹かれました。あとはタッグマッチとかシングルマッチとか、ユニットやらヒールやら、引出しがたくさんあって、エンタメ要素も強いので、私のようなスポーツ音痴でも楽しめるのもいいですよね。一度生で観ると魅力が伝わるスポーツだと思います。

――実際に観戦して、プロレスの魅力を知って好きになられたのですね。

山﨑さん でも自分がそうだっだように、やっぱり少し敷居が高いのでなかなか観戦する機会がない。そこがもったいないなと感じます。最初の一歩を踏み出すタイミングさえあれば、ハマる人が多いんじゃないでしょうか。なので、軽トラプロレスがファーストタッチとなって、プロレスの魅力が広まっていくと嬉しいです。


オルカ宇藤選手の魅力とは?


――ありがとうございます。軽トラプロレスを主催しているのがオルカ宇藤選手です。宇藤選手はかつて大日本プロレスに所属していて期待の若手として注目されたレスラーでした。山﨑さんは宇藤選手の魅力はどこにあるとお考えですか?
 
山﨑さん 私はプロレス初心者なので選手としての魅力ではなく、人柄の魅力をお伝えさせていただいてもよろしいでしょうか。

――分かりました。よろしくお願いいたします。

山﨑さん オルカ宇藤選手は型にはまらない発想力と、実直で真面目なところが魅力だと思います。以前、お兄さんがオンラインで講演される時に、オルカ宇藤選手が参加して聞いていらっしゃったことがありました。内容は宇宙ビジネスとか宇宙ごみなので、オルカ宇藤選手にはあまり関係ない話なのに。きっと興味関心が色んな方向に向いているし、勉強熱心な人なんだと思います。

――頭が柔らかい方なのかもしれませんね。

山﨑さん だからこそ、自分が張ったアンテナの中で良いと思うものを突き詰めて、プロレスラーから熱波師になってみたり、サウナハット屋になってみたり、枠にとらわれず色んな顔を持つことになっているんだと思うし、軽トラプロレスなんていう一見突飛なコトを考えつくんだと思うんです。

――確かに軽トラでプロレスをするなんて、なかなかぶっ飛んだ発想ですね。

山﨑さん 発想は突飛ですが、オルカ宇藤選手は別に変わったことをやりたいだけの目立ちたがり屋でもなく、お話していると本当に実直で信頼できる方という印象です。YouTube番組「令和の虎」でもしっかりしたビジネスマンっぷりを披露していましたが、軽トラプロレスを事業として成り立たせるために起業家・経営者として細かい点まで考えていらっしゃいます。

――そうなんですね。申し訳ありませんが、オルカ宇藤選手にそのような才能があるとは知らなかったです。

山﨑さん それに加えて、熱いポリシーを持ってます。軽トラプロレスの発想に至ったのは、そもそも「コロナでダメージを受けたプロレスを盛り上げたい」「プロレスの文化を守りたい」という想いがあったそうです。それが軽トラを使うことで屋外にプロレスを持って行ってコロナのリスクを減らすとか、大昔のサーカスや大道芸的なプロレスを復興させるために気軽な形でやるとかに繋がっています。

――プロレスの起源は19世紀中旬、フランスで行われたサーカスという説もありますので、ある意味、先祖帰りしているかもしれませんね。

山﨑さん 私が軽トラプロレスに関わりたいと思ったのは、オルカ宇藤選手の自由な発想力、そしてアイディアを実現させる真面目さと熱さがとても魅力的だと感じた為でした。


軽トラプロレスの魅力とは?

――ではここで、山﨑さんに軽トラプロレスの魅力をこの記事をご覧の皆さんにプレゼンしていただいてもよろしいですか?

山﨑さん 分かりました。まず観客からすると、気軽に観に行けるのが大きな魅力です。地域のお祭りやイベント、ショッピングモールなどでの開催をまずは想定しています。ふと立ち寄るような場所で気軽にプロレスが観戦できます。元々プロレスが好きな方には軽トラの上というこれまでと違うシチュエーションを、プロレスを観たことがない方には新鮮なエンターテインメントとして、楽しんでいただきたいです。レスラーの息づかいが感じられるような、普段より近い距離感で観戦できる可能性大!

――確かに軽トラプロレスは選手とファンとの距離は近いでしょうね。

山﨑さん あと軽トラプロレスは屋外なので、開放的な気分でプロレスが観られるのも魅力です。ピクニック気分でファミリーなどにも来ていただきたいですね。コロナが流行して以降、屋内で遊ぶのに抵抗を感じる方もいるそうなので、そういった方にも安心感を持っていただけると思っています。

――ファミリー層にもアプローチということですね。

山﨑さん 主催者側(軽トラプロレスを呼ぶ側)からすると、限られたスペースでインパクトの強いエンタメを提供できるのが、魅力になると思います。同じサイズ感で行われるいわゆる施設等への客寄せのエンタメと言えば、手品や大道芸、楽器演奏等になるかと思うのですが、これまで格闘技やスポーツはその並びに入っていなかったので、珍しさや新鮮さという意味でインパクトがあります。

――目新しさはあるかもしれませんね。

山﨑さん 元々プロレスはスポーツ・エンターテインメントだと思うので、人を惹きつける力がすごいです。派手なアクションや体がぶつかり合う音、マイクパフォーマンス等、動きや音が華やかなので、たまたま通りがかった人を呼び込む集客力を持っています。ニーズにもよりますが、梯子の高さを使ったボディプレスとか割と派手なこともできるので盛り上がりますし、お客さんとの距離が近い分”映える”写真も撮りやすいので、写真を撮りたくて寄って来ちゃう人も多いはず!イベントに華を添えたり、店に人を集めたりする為に何かないかな、と思っている方々にとって、魅力的な新しい選択肢になると考えています!

――インスタ映えも狙えるかもですね。

山﨑さん 軽トラプロレスは軽トラで行ける場所なら、全国どこでも駆けつけて試合できます!そして必要なスペースは軽トラ2台分(約10㎡)だけです。都内近郊だけではなく、地方の方にもぜひ楽しんで頂きたいです。

――山﨑さん、素晴らしいプレゼンじゃないですか!

山﨑さん ありがとうございます。


軽トラプロレスの今後とは?


――では軽トラプロレスの今後についてお聞かせください。

山﨑さん 全国津々浦々で軽トラプロレスを開催したいです!色んな地域の様々な世代の人に、軽トラプロレスを観ていただきたいです。一生忘れられない結婚式を作ったり、プロレス好きのおじいちゃんとお孫さんの会話のきっかけになったりしたら、すごく嬉しいです。ご依頼よろしくお願いします!

――最後になりますが、場をお借りしてお伝えしたいことはありますか?

山﨑さん 私が仕事を選択する上で一番大切にしているのは、「面白そうなことをやっているか」です。面白そうなことという点では、私は直近では水上飛行機に人工流れ星といかにも面白そうな仕事に携わっていて、結構ハードルが上がっていると自負してます。でも、軽トラプロレスはそれを優に超えてきました。「軽トラプロレス」って単語を聞いても、ちょっと意味がわからないじゃないですか?(笑)何それ、どうやるのと、すごくワクワクしたんです。私と同じように少しでもワクワクした方、是非お気軽に試合を観に来てください!!


――山﨑さんのプレゼンで心が動かれた皆さんは、軽トラプロレスに少しでもご興味いただければ幸いです。山﨑さん、インタビューありがとうございました。

山﨑さん こちらこそありがとうございました。


【インフォメーション】
開催情報
10月17日18:00~ 横浜おふろの国
11月13日 10:00~16:00の間に2回開催予定 千葉県市原市アートクラフト市原
※詳しくはオルカ宇藤選手の各SNSをご確認ください

オルカ宇藤選手の各SNS