私とプロレス 池田園子さんの場合「第1回  きっかけはラジオから」 | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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 ジャスト日本です。

 

プロレスの見方は多種多様、千差万別だと私は考えています。

 

 

かつて落語家・立川談志さんは「落語とは人間の業の肯定である」という名言を残しています。

 

プロレスもまた色々とあって人間の業を肯定してしまうジャンルなのかなとよく思うのです。

 

プロレスとは何か?

その答えは人間の指紋の数ほど違うものだと私は考えています。

 

そんなプロレスを愛する皆さんにスポットを当て、プロレスへの想いをお伺いして、記事としてまとめてみたいと思うようになりました。

 

有名無名問わず、さまざまな分野から私、ジャスト日本が「この人の話を聞きたい」と強く思う個人的に気になるプロレスファンの方に、プロレスをテーマに色々とお聞きするインタビュー企画。

 

それが「私とプロレス」です。

 

 

 

 

今回のゲストは、ライターの池田園子さんです。


(写真はご本人提供)


【プロフィール】
池田園子
会社役員、サロンオーナー。
1986年岡山県生まれ。編集プロダクション「プレスラボ」代表取締役を務める傍ら、2022年3月から福岡市中央区で生活をスタート。地域密着型メディア「めぐるね白金」、前腕特化型のマッサージ店「一の腕サロン」を立ち上げて活動中。

【池田さん関連のSNS】
https://twitter.com/sonokoikeda
https://sonokoikeda.com/
https://move-around-fukuoka.com/
https://ichinoude-salon.com/




 

私にとって池田さんはブロガーからライターに進出する際に大変お世話になった恩人です。 詳しくはこちらの記事を読んでいただければありがたいです。 

 

『微笑みのワルキューレ~ライター・池田園子さんとのご縁~』 



『恩人・池田園子さんへの感謝~レールに乗れる幸せと有り難さを胸に抱いて~』 


今回は池田さんがプロレスに出会うきっかけ、好きなプロレスラー、好きな名勝負などのプロレス話をお伺いしました。これはひとりのライターがあるきっかけからプロレスという沼にハマっていく一部始終をまとめたインタビューです。


是非ご覧ください!


 

私とプロレス 池田園子さんの場合「第1回 きっかけはラジオから」

 


三田佐代子さんの著書『プロレスという生き方』



ーー池田さん、このような企画にご協力いただきありがとうございます!今回は「私とプロレス」というテーマで色々とお伺いしますので、よろしくお願いいたします。


池田さん よろしくお願いいたします!


ーーまず池田さんはどのようなきっかけでプロレスを好きになったのですか?


池田さん 2016年4月頃にTBSラジオで放送された『荻上チキ・Session-22』にフリーアナウンサーの三田佐代子さんがゲスト出演された回を聴きまして、三田さんの著書『プロレスという生き方-平成のリングの主役たち』(中公新書ラクレ)を購入して読んだんです。そこでプロレスに興味が湧いて、三田さんの本でも紹介されていたDDTプロレスリングをまず見にいくことに。最初の観戦は後楽園ホール大会でした。




プロレス初観戦はDDT後楽園大会



ーーラジオがきっかけだったんですね。


池田さん そうです。DDTの興行を見て面白くて、そこからプロレスにハマりました。


ーーちなみにDDT興行はどのような内容だったんですか?


池田さん メインイベントで竹下幸之介選手がタイトルマッチに挑んだ試合で、竹下選手がこの大会がきっかけで躍進したんじゃないかなと思います。(※2016年5月29日DDT後楽園ホール大会のメインイベントで竹下幸之介はKO-D無差別級王者・佐々木大輔に挑み、24分42秒、クロスアーム式ジャーマン・スープレックス・ホールドで勝利し、21歳の若さで第58代KO-D無差別級王者となった)


ーー竹下選手がDDTの頂点を取った試合がプロレス初観戦だったんですね。ほかにはどんな試合があったんですか?


池田さん 大石真翔選手、勝俣瞬馬選手、MAO選手の可愛い系の三人でアイドルユニットを組んでデビュー曲を出すことになって、そのお披露目をやってました。


ーー「NωA」(ニュー・レスリング・アイドル)ですね(笑)。


池田さん その通りです。DDTの興行を見て、「プロレスってかなりエンターテインメント寄りで、試合だけじゃなくて歌もダンスもあるんだ」「闘いがメインかと思えばそうじゃない」という驚きがありました。


ーーちなみに竹下選手は今年からDDT所属のまま、アメリカAEWで大活躍すると、Twitterのフォロワー数も激増しまして、このまま躍進すると国際的スーパースターになる可能性が出てきました。池田さんが初めてプロレスを観に行った大会でメインイベンターを務めた青年が紆余曲折を経て、ようやく覚醒しようとしているんです。


池田さん そうなんですね!そう考えると何だか感慨深いですね…。



「肉体凶器」関本大介選手の凄さと魅力



ーー2016年にプロレスに出逢ってハマった池田さんですが、初めて好きになったプロレスラーはどの選手ですか?


池田さん 大日本プロレスの関本大介選手です。


ーー「肉体凶器」関本選手ですか!「心・技・体」が揃った素晴らしいプロレスラーですね!池田さんが考える関本選手の凄さと魅力について語ってください。


池田さん 最初に関本選手を見た時に「なんだ!この漫画のような身体は!!」と(笑)。DDTの大会から少し経って大日本プロレスを見に行ったと思いますが、DDTの選手にも大きい方はいるものの、ああいうフォルムの方はなかなかいなかったと思うんですよ。


ーー漫画のようなキャラクターはDDTにはいるかもしれませんけど(笑)。


池田さん そうですよね。関本選手の常人離れした肉体に衝撃を受けました。二の腕なんて丸いボール棒みたいなものが入っている感じで、よくここまで鍛えられたなというリスペクトを抱きました。あと関本選手のテーマ曲がカッコよくて、それが彼の雰囲気にマッチしているんです。


ーー『CROWN OF WINNER』という曲ですね。


池田さん 詳しいですね(笑)。あと個人的に関本選手は濃い顔立ちでハンサムだと思うんです。顔も良くて、印象的な肉体。もちろん見た目の良さだけでなく、やっぱり試合が面白かったんですよ。素人目で見ても、相手を活かすプロレスをされているのかなと思ったんです。相手の攻撃をどっしりと受け止めた上で、自分の強さを出すという「ザ・プロレスラー」な所が彼の凄さであり、魅力じゃないでしょうか。


ーー関本選手はキャリアを重ねるごとにどんどん肉体が進化していくんですけど、プロレスに対する真摯な心は若手時代からずっと変わらないんですよね。関本選手の好きな試合とかありますか?


池田さん 私は2016年から2019年までの間に大日本プロレスの興行を、記録によれば8回観戦してまして、鈴木秀樹選手と闘ったりとかタッグを組んだ試合が印象的でした。鈴木選手とのシングルマッチは死闘でした。


ーー関本選手と鈴木選手のシングルマッチは、2017年3月5日と3月30日に後楽園ホール大会、2018年5月5日・横浜文化体育館大会、2018年11月11日・両国国技館大会でBJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合などがあります。幾度も対戦していて、二人はライバル関係なんですよ。フリーの鈴木選手にとって、関本選手という倒しがいのある相手がいたことは大日本で闘うモチベーションのひとつになったのではないかと私は思います。


池田さん それはあるかもしれませんね。やっぱり関本選手の試合に面白くないものはなくて、彼の存在だけでチケット代を払って会場に足を運びたくなるんですよ。



「二代目人間風車」鈴木秀樹選手の凄さと魅力



ーー関本選手の場合は入場口に姿を現しただけで、「これは面白い試合になる」という安心感がありますね。先ほど「二代目人間風車」鈴木秀樹選手の名前が出ましたが、彼は池田さんがお好きなプロレスラーなんですよね。


池田さん そうなんです。


ーー鈴木選手の凄さと魅力はどこにあると思われますか?


池田さん 鈴木選手はフリーなので色々な団体に上がっていて、初めて彼の試合をどこで見たのかは覚えていないんですけど、試合を見ていて興味深いプロレスラーだなと思いまして。あとマイクパフォーマンスも面白くて、凄く頭がいい人だなと。しかも身体も大きくて、関節技やレスリングテクニックで確実に相手を仕留めにいくスタイルが彼の凄さや魅力ですね。


ーープロレスの源流とも言われている「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」をバックボーンにするレスラーは現代プロレスでは少なくなってますよね、


池田さん そうですよね。躍動感のある技を繰り出す選手も多い中で、鈴木選手のような地に足をつけてレスリングで勝負する選手は異質ですね。あと鈴木選手は外見も爽やかで、魅力的な人だなと思いました。


ーー鈴木選手とは以前、トークイベントで一緒に登壇する機会がありまして、本番前に一緒に登壇する2AWの吉田綾斗選手と共に喫茶店で雑談してたんですけど、鈴木選手は本当にプロレスを愛しているんだなと。関本選手と鈴木選手はプロレス少年なんですよ。


池田さん なるほど。根っからのプロレス好きなんですね。


ーー二人ともプロレス少年なんですけど、鈴木選手と関本選手ではリングにおけるアプローチが違うんですよ。関本選手はプロレスへの想いを真正面から試合でぶつけるのに対して、鈴木選手は斜めから試合でアプローチしているんですよ。そこがまた興味深いなという感じがしますね。鈴木選手は28歳でデビューしていて、大人になってからもプロレスファンだったので、ファンが望むものを汲み取る能力がより高いんですよ。ただそれをストレートに表現するのではなく、斜め視点や皮肉、捻くれといったスパイスを加えてオリジナリティを出しているのかなと個人的に感じています。


池田さん スパイス!それは確かにおっしゃる通りですね。


ーーあと鈴木選手が駆使する「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」の技術も面白くて、ドラゴン・スクリューやダブルアーム・スープレックスといったプロレス技の原型となっていいるのは「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」の技術だったりするんですよ。温故知新の良さも伝えてくれているのも鈴木選手の凄さなのかもしれませんね。


池田さん はい。鈴木選手と出会えて、試合を見てきたことが幸せだなと感じています。


(第1回終了)