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虹の橋。

昨日、日本にいる父親から連絡があり、うちの17歳になる愛犬モモが虹の橋を渡っていったそうです。





父親からは、老衰で最後は穏やかな顔で旅立っていったと言っていました。





思い出がありすぎて、こうしてブログを書いているだけで泣けてきてしまいます。





昨日は一日中、涙と鼻水が止まりませんでした。










モモは大切な家族でした。





大切な妹でした。





日本にいるときは、モモと散歩するのが本当に楽しくて、モモに会うために早く家に帰っていたと言っても過言ではありません。





モモに出会えなかったら自分の人生は本当につまらないものでした。





頑固、一途、小食、犬や子供が嫌いで、協調性がないという本当にマイペースな変わった犬でしたが、家に帰るたびに玄関まで出迎えてくれる時の嬉しそうな顔、いつまでも忘れません。





17年間、たくさんの幸せをくれたモモに心から感謝したいと思います。





モモのことを書くたび、話すたびに涙が出てきてしまうので、これくらいにしておきます。





これからはずっと一緒。





また会える日までどうかお元気で☆














W杯。

またまた久しぶりのブログです。





最近、自分はチームの1番手の先発投手を任されており、心が穏やかではない日々を送っています。








サッカーW杯ブラジル大会が開幕しましたが、連日の熱戦の模様を見て・・・いや、実際には全然見てないのですが、少し思うことがありました。





日本は初戦のコートジボワール戦を落としました。





自分は日本人だし日本代表を心から応援していますが、正直勝敗に関してはどっちだっていいと思っています。





試合なんだから勝敗は絶対に決まる。





勝負なんだから、勝つこともあれば負けることもある。





幸運で勝てることもある。





メディアも含めて、大会が始まる前はあんなに上位進出だなんだってもてはやしてたのに、負けたら裏を返したように叩く。





日本国民やメディアからのプレッシャーというのは、そういう光景を見ているとモノ凄いなと思いますが、実際選手に最大のプレッシャーをかけているのは、他の誰でもなく選手自身だと自分は思うんです。





野球もそうですが、ここで負けたらどうしよう、ここで打てなかったらどうしよう、打球が自分ところに飛んでくるな、100%がそうい人ではないかと思いますが、そんな風に思うのがまともな人間。





相手だってそうだから、と、何とか納得してグラウンドに出て行く。





もちろん先日の日本代表は調子は良くなかったのかもしれないけれど、必ずしも調子をW杯にピークを持ってこれるとも限らない。





頑張ったけど結果が伴わない。





そんな例は5万とあります。





そもそもW杯に出てるんだから、頑張ってないはずがない。





ただ、結果が伴わなければ頑張ってない。





そう言われるのが国際大会なのかもしれないのも分かります。





自分自身は、そういう全ての要素を理解した上で、ただ単純に試合を楽しみたいと思っています。





いいプレーをしたら拍手喝采。





それでいいのではと思っています。





国の代表としてあのピッチに立っているだけで、自分は尊敬の眼差しを送ることしかできません。





”国の代表”で思い出しましたが、某日本の独立リーグの関係者の方が、国を背負ってという意味では、海外で戦っている人だけでなく、日本にいる国民一人一人が日本という国を背負っているのではないか?とおっしゃっていました。





それを聞いて物凄く納得しました。





W杯の会場でゴミ拾いをする日本人サポーターがいるかと思えば、渋谷のスクランブル交差点でハイタッチに紛れて痴漢行為をする人もいる。





日本の国民性は表舞台に出ている人だけじゃなく、自分たち一人一人が作り上げていると思います。





世界から見られているのは日本を構成している一人一人。





自分はスペインリーグでプレーする唯一の日本人なので、必然的に日本人ということを意識せざるを得ないですが、W杯を見て更に自分自身の行動に責任を持とうと思いました。





着地点の見えない文章になってしまいましたが、とにかく日本代表には次のギリシャ戦も全力で戦って欲しい、そう願うだけですね。





Vamos Japon!!

国王杯コパデルレイ。

ごぶさたしています。






日々やることが多くてブログを書く暇がありませんでした。






前回のブログから1ヵ月半、順調にシーズンを消化しています。






途中アメリカ海軍チームと親善試合をしたり、カナリア諸島のテネリフェ島に遠征して、投手として初先発をし初黒星を頂戴したこと、などなど。






そして先週末は、昨シーズンの上位4チームが激突する国王杯コパデルレイが北のビルバオで行われました。






これで優勝すると、2015年のヨーロッパカップ出場が決まる大事な大会です。






結果は優勝。






かなりシビれました。






リーグ戦では現在バルセロナは5位。






でも短期決戦は何が起こるか分かりませんね。






うちのチームがFCバルセロナの傘下から外されてから3年。






こうして結果を残すこと、そしてヨーロッパレベルの大会に駒を進めることで、再びFCバルセロナの傘下に入れる可能性が出てくると自分たちは信じています。






野球がオリンピックの正式種目に戻ることも重要ですが、そのために自分たちも小さい規模かもしれませんが、ヨーロッパの野球のために尽力できればと思っています。






ヨーロッパカップには、2012年にイタリアのボローニャでプレーされていたGG佐藤さん、自分のアメリカ時代のチームメイトの南容道さんが、同じくイタリアのリーグのサンマリノでプレーされていた時に出場したと聞いています。






今週末からリーグ戦の後半が始まりますし、正直来年のことはまだ考えられませんが、日本人としてGGさんや南さんのあとに続ければと思っています。






無名の自分が、30代中盤にしてヨーロッパの国際大会デビュー。






そんなのも悪くないです。






それではまた。














スペインリーグ初勝利。

先週末のビルバオでの遠征で、投手として初勝利を挙げました。





序盤に相手投手の乱調で6点を奪ったのですが、うちの先発のラリーの調子もイマイチで、5回ツーアウトの場面から登板しました。





延長10回のタイブレークまで5回3分の1を投げて、2安打1失点。





一打サヨナラの大ピンチの場面で、ランナーを埋めるために2つ敬遠をしたり、本当にしびれる試合でした。





いつも冷静で、試合中も感情を表に出さないようにしている自分ですが、さすがにピンチの場面で三振を取った時は感情が高ぶりました。





ちなみにピッチャーとして敬遠をしたのは初めてだったので、正直暴投してしまうんじゃないかとビビりました。笑





ここまでチームのバッティングが不調で、この試合でもチームとして5安打、相手チームは倍以上の12安打。





あれ?ラリーは5回までで10安打も打たれてたのか。。





バッティングが不調のときはピッチャーが頑張る。





これがチームです。





いつかバッティングに救われる時が来るので、それまで投手陣がなんとか踏ん張らなければ。





自分はつい2年前くらいからぼちぼちピッチャーをやるようになったのですが、このレベルの高いスペインリーグで勝てるなんて、正直自分でも信じられないです。





でも、どうすれば打ち取れるか、というのがなんとなく分かってきました。





今までは素人ピッチャーだと自分では思ってきましたが、これからは自信を持ってピッチャーだと言いたいと思います。





今まで野手をやってきて、この年齢からピッチャー転向。





肩を消耗してない分、いいらしいですよ。





今日はこちらの時間で17時からホームで試合です。





中継ぎ登板に向けて準備します。










写真:ビルバオの球場の様子と初勝利のボール。






1ヶ月経過。

スペインに来て1ヶ月が経ちました。






今までもそうなのですが、シーズン中はどうしても毎日同じルーティーンで生活してしまうので、基本的には家と球場とジムの往復という日々を送っています。






野球に関しては、実はヨーロッパで野球をやるようになってから、ずっとスペインリーグでプレーしたいと思っていたので、それが今年実現して本当に幸せに感じています。






スペインリーグでプレーしてみたいと思った理由は、以前からスペイン野球のレベルの高さを耳にしていたのと、外国人選手の補強という面では、どうしてもスペインのどのチームも、ベネズエラやドミニカなどの中南米の選手に頼ってしまうので、そこで日本人の自分が風穴を開けたいと思っていたからです。






以下のリンクにニュースを載せてもらったのも、日本人もスペインリーグでプレーできるんだぞ!ということを知ってもらいたかったからです。


http://www.mister-baseball.com/daisuke-ikenaga-joins-cb-barcelona-2014-season/


フランス人やアメリカ人の元チームメイトなどからは、どうやってバルセロナに入団したんだ?と聞かれますが、入団したいという意思を、去年フランスにいたときに2度バルセロナに伝えに来て、それが認められたから、と言っています。






行動あるのみです。






いざチームに入ってみると、やはり日本人がなかなか入団できない理由はなんとなく分かりました。






理由はやはり言葉、コミュニケーションの面が第一だと思います。






うちのチームには英語が全くできない選手も何人かいますし、ミーティングなどはやはりスペイン語になってしまうので、少なくとも英語ができなければ難しいなと感じています。






それと、ラティーノ独特の「ノリ」に付いていけないと難しいと思うので、日本から出て初めて海外でプレーする場所がスペインというのは正直無理だと思っています。






こちらではすでにシーズン第2節まで終了しましたが、自分は週末に行われる2試合のうち、1試合目に中継ぎでの登板、2試合目は野手のバックアップとして準備しています。





監督は基本的には自分をピッチャーとして考えているようですが、先日の試合では、代打でレフトフェンス直撃の2塁打を放ち、更にチームの打撃の調子がイマイチということもあるので、外国人枠の関係もありますが、野手としてスタメン器用もシーズン中はあるかもしれません。






更にうちのチームには、投手と野手を兼務している選手が自分くらいしかいないので、投手と野手両方の練習をし、試合でも常に準備していなければならないのは非常に大変ですが、それが自分の売りなので、とにかくチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思っています。






うちのチームには外国人が結構いて、といってもスペインと二重国籍だったりするので、誰が外国人なのか正直分からないのですが・・・、その外国人枠の関係で、ドミニカ人やアメリカ人が2軍に行かされたりもしているので、そんな中、自分が1軍でプレーさせてもらっていることが、今思うと本当にありがたいなと思っています。






シーズンは第2節まで終わったと前述しましたが、やはり噂通りいい選手が多いなー!と感じています。






少なくとも、出てくるピッチャーはみんな球が速いです。






去年までアメリカの3Aでプレーしてたり、冬にベネズエラやドミニカのウインターリーグでプレーしてた選手が結構いるので、そりゃそうだろうなと納得しています。






ちなみにうちの先発投手のベネズエラ人のラリーは、常時まっすぐが150km/hを超えているようです。






そんな状況ですから、自分もここで喰らい付いていくのに必死です。






毎試合、緊張感のある試合ばかりで、当然のように試合中はスペイン語の声が飛び交っていますし、ちょっとしたことで選手同士が熱くなる場面が多々見られます。






自分は過去にアメリカの独立リーグでも数年プレーしましたが、その時の雰囲気に似たところがあります。






そんな雰囲気、そんな真剣勝負の状況を目の当たりにするたび、本気の野球を今年も海外でやっている!と実感しますし、自分がここでどう生き残っていこうか、ということだけを常に考えています。






日本にいるときは、野球以外のことが忙しくて、自分の将来のこと、今後の身の振り方など色々と考えることが多いですが、こうしてスペインに来た今は、このレベルの高いスペインリーグでプレーさせてもらっていることに幸せを感じ、このチームに招いて下さった球団の皆さん、スペインに来るに当たって、日本から支援して下さった方々に感謝の気持ちを持ち、今シーズンは精一杯努力していこうと思います。






とにかく自分のやりたい野球が、ここにあった!という感じですね。






ドミニカ人やベネズエラ人の強打者に、やるかやられるかの本気の真っ直ぐを投げ込む、こういうスリルに似た野球は日本では絶対に味わえないです。






語弊があるかもしれませんが、自分がもう日本でクラブチームなどでもプレーするのは絶対に無理だな、と思うのはこれが理由です。






これから8月まで厳しい戦いが続きますが、チーム内での自分の役割をしっかりと理解し、チームの勝利第一でプレーしていきたいと思います。






明日から2日間、北部のビルバオに遠征してきます。






それではまた!