第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、1月2,3日に東京大手町の読売新聞本社前と神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場をスタート・ゴールに開催され、駒澤大が10区で3分19秒差を逆転して13年ぶり7度目の優勝を果たしました。レースは往路を制した創価大が最終区まで危なげなくタスキをつなぎましたが、残り2.1km付近で駒澤大に逆転を許しました。今年の箱根駅伝は、大会を主催する関東学生陸上競技連盟が中継所やスタート・ゴール地点の人数規制を実施し、メディアは沿道の応援自粛を呼びかけるなど、新型コロナウイルスの感染防止対策を考慮した大会となり、例年100万人を超える沿道観戦者は6分の1程度と発表されています。金星を逸した創価大は、4回目の出場ながら歴史に残る健闘で、出場21チーム中、上位10人の10,000mの平均タイムは13番目で、下馬評は高くはありませんでしたが、箱根駅伝で4年連続区間賞を獲得するなど中央大学の主力選手として活躍し、一昨年から指導にあたる榎木和貴監督の『駅伝は走力や記録だけではなく人間力の勝負』とする勝負哲学を実証したかたちです。不可能と思えた3分の差をあきらめずに追走した駒澤大、往路で12位と大きく失速しながら、復路優勝で意地を見せ、総合4位に食い込んだ青学大には、多くのTV観戦の人々に感動を与えたに違いなく、困難な状況に負けずにベストを尽くした選手の皆さんに惜しみない拍手をおくります。  

  冬型の気圧配置が強まり、日本海側を「強烈寒波」が襲い、令和3年は6年ぶりに暴風・大雪の年明けとなりました。小生の住まいは、島根半島西側の十六島湾岸にありますから積雪は少ないのですが、北西の季節風は風速20mを超える強さでした。その一方で、わずか2kmほどの距離にある鰐淵寺周辺では50cmを超える積雪があり、湿った重い雪によって樹木が倒れ、道路は不通となり、停電しました。強風と大雪の中で、大晦日から元日にかけて停電の復旧や除雪作業にあたられた関係者の皆さんに感謝と労いを申し上げます。とりわけ、停電の復旧にあたる高所作業者の体感温度は相当なものと推察しますが、「ライフラインを守るのが私たちの仕事ですから」と、明るく応じた現場を指揮する監督員さんの言には、仕事に対する強い使命感を感じ、自然に頭が下がりました。目が覚めて、灯りをつけ、冷暖房を使う「あたりまえ」の春夏秋冬が、多くの人たちに支えられた日常であることに、改めて気付かされた年頭です。TVは、新型コロナウイルス感染症のPCR陽性者が4,500人超えたと伝えていますが、医療や保健衛生の現場で働く皆さんにも感謝と労いを申し上げ、寒波の終息とコロナの収束を祈念する年頭です。

 

  新型コロナウイルス感染症に翻弄された年も大晦日となりました。天皇のご譲位によってスタートした新しい象徴をいただく日本にとって、令和2年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催で世界中の耳目を集め、日本中に外国人観光客の姿があるはずでしたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延によって、オリンピック・パラリンピックは言うに及ばず、大小にかかわりなくほとんどのイベントが中止に追いやられ、感染拡大防止の観点からの移動の抑制は運輸、観光事業者を直撃した観があります。一方、PCR検査で感染が確認された者の対応にあたる自治体の保健・衛生担当者や患者を受け入れする医療機関にとっては不眠不休の体制が執られており、介護や保育の現場も懸命に社会生活を支えていますが、ほぼ1年が経過して、なお先が見えない状況に現場のストレスは限界に近づいていると言っても過言ではなく、関係者の皆さんに頭の下がる思いです。そうした中で、1230日の東京株式市場は日経平均株価の終値が27,444.17円と31年ぶりの高値をつけたとあります。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への懸念で3月中旬に16,000円の水準まで下落した株価が大規模な金融緩和によって実体経済と乖離して独歩高となっており、くれぐれも1世紀前のスペイン風邪終息後の昭和恐慌や平成初年のバブル崩壊の轍を踏むことが無いよう祈るばかりです。ところで、欧米ではワクチン接種が本格化し、日本でも承認申請が出されたとのことであり、来る年は新型コロナウイルス感染症の終息で、1年遅れのオリンピック・パラリンピック開催やお盆やお正月に旧交を温める「普通の往き来」が戻ることを願うところです。