新型コロナウイルス感染症に翻弄された年も大晦日となりました。天皇のご譲位によってスタートした新しい象徴をいただく日本にとって、令和2年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催で世界中の耳目を集め、日本中に外国人観光客の姿があるはずでしたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延によって、オリンピック・パラリンピックは言うに及ばず、大小にかかわりなくほとんどのイベントが中止に追いやられ、感染拡大防止の観点からの移動の抑制は運輸、観光事業者を直撃した観があります。一方、PCR検査で感染が確認された者の対応にあたる自治体の保健・衛生担当者や患者を受け入れする医療機関にとっては不眠不休の体制が執られており、介護や保育の現場も懸命に社会生活を支えていますが、ほぼ1年が経過して、なお先が見えない状況に現場のストレスは限界に近づいていると言っても過言ではなく、関係者の皆さんに頭の下がる思いです。そうした中で、1230日の東京株式市場は日経平均株価の終値が27,444.17円と31年ぶりの高値をつけたとあります。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への懸念で3月中旬に16,000円の水準まで下落した株価が大規模な金融緩和によって実体経済と乖離して独歩高となっており、くれぐれも1世紀前のスペイン風邪終息後の昭和恐慌や平成初年のバブル崩壊の轍を踏むことが無いよう祈るばかりです。ところで、欧米ではワクチン接種が本格化し、日本でも承認申請が出されたとのことであり、来る年は新型コロナウイルス感染症の終息で、1年遅れのオリンピック・パラリンピック開催やお盆やお正月に旧交を温める「普通の往き来」が戻ることを願うところです。