エロチックサスペンス『氷の微笑』がR18+完全版での30年ぶりの上映にムホホ。 | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

エロチックサスペンス『氷の微笑』がR18+完全版での30年ぶりの上映にムホホ。

 

 

『氷の微笑』も『ジュラシック・パーク』と同じで公開30周年なんかあ。あれ、この2本、同じ年だったけな?と調べたら正確には『氷の微笑』は1992年公開なので公開31周年ですな(そこはもう30周年でいいじゃないってことで)。

 

上京したてで慣れない東京生活を送ってた学生時代、「全米でなにやらセンセーショナルなエロいサスペンス映画がヒットしてるらしい」と情報を耳にし(当時はネットなんてないから新聞か映画誌かぴああたりで情報収集)、町田にあった小汚い映画館(笑)で勇気を出して1人で観に行ったっけな。周りは案の定カップルだらけで、映画を観て悶々とした彼らは映画館のすぐ近くにあったこれまた小汚いラブホにそのまま直行してたんじゃないでしょうかね(笑)

 

 

本作の大ヒットでセックスシンボルとして世界中から注目されたシャロン・ストーン。『インディ・ジョーンズ』の二番煎じ映画『キング・ソロモンの秘宝』でなんかでっかい土鍋で水責めに遭ってたあの姉ちゃん? 『ポリス・アカデミー4』でマホニーと一緒に複葉機に乗ってたあの姉ちゃん? とそれまで薄い印象しかなかったものの、同じポール・バーホーベン監督の前作『トータル・リコール』でシュワちゃんに何度も金的攻撃してたあのイケてる姉ちゃんか!!!!! と、キン・・・・あ、いやピンときた女優さん。

 

 

シャロンは『トータル・リコール』では胸元をはだけてシュワちゃんを昇天させてたから、こっちのマイケル・ダグラスは手のひらで転がしてるようなもの。お茶の子さいさい。ダグラスは他にも『危険な情事』『ローズ家の戦争』『ディスクロージャー』などやたらと女性に振り回される役が多く、だからセックス依存症になっちゃったんか?と思ったほど。女性で痛い目に遭うマイケルを見てるとやっぱり彼はこうでなくちゃ!という妙な親近感も湧いたりね。あと個人的にどっちかというとシャロン・ストーンよりもジーン・トリプルホ-ンのほうが好みだったなあ。『ザ・ファーム 法律事務所』『ウォーターワールド』とかにも出てたけど、最近見ないねえ。

 

 

公開時、話題の足組み替えシーンでは「見えた、見えない」とマスコミ報道が加熱。今から思えば恐ろしく厨二病的で滑稽でしたな。たかがアソコが見えたぐらいでなんやねん?とアメリカ人からしたらニッポンはしょーもないことで騒いでるなあと失笑されそうだが、そこはヘア解禁にまだ免疫がない日本人の悲しいサガっちゅーやつで、そういう私もLDを買ってコマ送り確認しちゃってたからね(笑)。しかしそのLDの画質がボケボケで悪かったんで、本気でハイビジョンLDを買ってやろうかと血迷いましたヨ。

 

 

そしてクッキリハッキリがウリの待望のブルーレイ化(笑)! 早速Amazonでポチったけど、画質は格段に綺麗になったものの、日本語字幕があまりにもめちゃくちゃすぎて思わず記事にしてしまったほど。「彼女のおま○こと話してる!」に思わず固まりましたよ(笑)。ある意味希少ともいえるユニバーサル版の極悪字幕バージョンを処分するのもなんか惜しいので(フリマで売ったところで300円ぐらいの価値しかない)、今でも取ってありますけどね。ちなみに今出てるKADOKAWA版BDの字幕はちゃんと直ってます。

 

 

『氷の微笑』公開の翌年には同じジョー・エスターハス脚本による二番煎じスリラー『硝子の塔』が公開され、下心ありありで劇場まで足を運んで観に行きましたが、シャロン・ストーンにエロい役をもう1回やらせるためだけの空虚なサスペンスで(別に全然エロキャラではないのだが)、「すごく、つ、つまんな・・・・」と死んだ目になりました(ラジー賞では7部門にノミネート)

 

やめときゃいいのに14年後に続編『氷の微笑2』が公開。劇場で金払って観る気はなく確か試写かなんかで観たけど、「これはさすがにキッツイ・・・」とまたまた死んだ目(笑)。今となってはラジー賞好みの駄作(カルト作になりつつある)として世間から「なかったこと」にされてますね。

 

さてさてそんな『氷の微笑』が4Kレストア版、R18+指定の無修正版で6月16日より上映。しかも公開時に検閲によるカット版ではなく、バーホーベン監督が望んだ完全バージョンでレストア。観ない理由はありませんなあ。にょほほ。