『トータル・リコール 4Kデジタルリマスター』 顔割れシーンの本編クリップ&4K版鑑賞記 | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『トータル・リコール 4Kデジタルリマスター』 顔割れシーンの本編クリップ&4K版鑑賞記

 

 

 

『トータル・リコール』4Kデジタルリマスター版から、劇中名シーンである“顔パカパカ”の本編クリップがアップ。このシーンを90年公開当時の予告編で初めて観て「うわ、なんだコレ! すげー!」とひどく興奮したのを覚えてマス。まあ本編そのものはそんなに重要なシーンではなかったんですが(笑)、それでもこのシーンのビジュアル的なインパクトは大きい。エンタメ映画の基本はサプライズとハッタリですな(笑)チュー

 

 

 

 

 

『トータル・リコール 4Kデジタルリマスター版』鑑賞記

ということで、先日、料金が1000円になる12月1日「映画の日」にTOHOシネマズ日比谷にて観てきました(4K上映・字幕版)。映画の日ということもあってかほぼ満席。本編前にポール・ヴァーホーヴェン監督による約3分の解説映像も上映され、ちょっとしたおトク感。ジェリー・ゴールドスミスのアゲアゲな音楽が鳴り響くオープニングはやっぱり最高だし、まだCG黎明期ということもあって大掛かりなセットで再現した火星シーンは圧巻だし、近未来社会のビジュアルは見ているだけで楽しい。全編に混じりっけなしのヴァーホーヴェン風味が効いていて「最近の映画は血とバイオレンスが足りてなくて生ぬるいよなあ。映画の栄養分が偏ってるぜ!」としみじみ思ったり(ちなみにR-15指定)。爆  笑 だからスタイリッシュ感だけ先走って、オリジナル版にあった“アク”や“毒”がほぼ消えてしまったコリン・ファレル主演の2012年リメイク版はテンションをアゲてくれるほどの面白さがなく、ほとんど記憶に残らなかった(決してつまらなくはないんだけど)。

 

 

 

オリジナル版はキャラクターの魅力も大きい。ガテン系キャラで、悪女に翻弄されっぱなしのシュワのキャラは他の作品ではあまり見られないし、冒頭からいきなりエロい(笑)“クレヴァー・ガール”のシャロン・ストーンの股間攻め悪女のキレっぷりも良かったし、彼女とバトるレイチェル・ティコティンも目ん玉飛び出させながら頑張ってたし、マイケル・アイアンサイドとロニー・コックスのどこかやおいめいた悪漢コンビも憎めないし、裏切り者ミュータントの調子のいいタクシー運ちゃんも良かった。ロブ・ボッティンのヌメヌメグログロな特殊メイクも4Kデジタルリマスター版だとバエます(特にミュータント母娘が好き)(笑)

 

 

 

4Kデジタルリマスター版の画質は、先日ブログで言及した画質が悪かった初公開版よりは格段に向上していて(当たり前だけど)、多少ザラついた感じの古めかしさはあったものの(さすがに最新作並みのキッレキレな繊細高画質ではない)、バーホーヴェンが作り上げた壮大な火星の世界観にしっかり浸れるぐらいのクオリティで堪能出来ました。爆  笑 ただ、音は驚嘆するほどの向上感はなく、それどころか思ったよりも音が弱かったのが難点。OPではもっとゴールドスミスの音楽をガンガンの大音響で聴けると期待したのに、どうも迫力不足。えー なのでハデなアクションシーンになる時は、アタシの秘技である「周囲の音を一回り大きく聴ける耳」スイッチをON(笑)。TOHOシネマズ日比谷はプレミアムシアターのカスタムオーダーメイドスピーカーやイマーシブ・サウンド、スカルプトサウンド、VIVEオーディオを導入しているけど、上映していたSC11は特別サウンド仕様ではないフツーのデジタル5.1ch。スクリーンサイズは9.1×3.8mのシネスコスクリーン、巨費を投じたSF大作にしては珍しくビスタサイズ作品なので、少々小さく感じた。本音を言うとサイズ的にハマりやすいIMAX、もしくはSC1のプレミアムシアターで観たかったけど、『鬼滅の刃』がずっとジャマしてるんで(笑)、しゃーないか。ショボーン

 

 

 

しかし米国盤4K ULTRA HDはドルビービジョン&ドルビーアトモス仕様で作られているから、ぶっちゃけドルビーシネマで上映できるマスターは存在するわけです。ここは『ガメラ 大怪獣空中決戦』のようにドルビーシネマでリバイバルしてほしかったなあ。とはいえ30年ぶりに劇場で『トータル・リコール』と再会できたのはファンとしては最高の喜びでした。ウインク

 

 

 

 

映画『スタントウーマン』で『トータル・リコール』の舞台裏も

さまざまな映画で活躍してきた女性スタントマン=スタントウーマンに焦点を当てるドキュメンタリー映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』では『トータル・リコール』も紹介。シュワルツェネッガーとシャロン・ストーンの格闘シーンの舞台裏をポール・ヴァーホーヴェン監督が振り返る。ミシェル・ロドリゲスが製作総指揮、ナレーションを務めている本作は1月8日公開。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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