映画「ウィキッド ふたりの魔女」

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ウィキッド ふたりの魔女




いやこれねぇ、

絶対に苦しくなると思ったんですよ。


予告編を観て、

悪い魔女の気持ちになったら

絶対に苦しくなるよなぁと思って、

観るのをためらっていたのですが、


全2部作の前編だっていうじゃないですか!?

邦題は「ウィキッド ふたりの魔女」ですが、

原題は「Wicked: Part 1


そしたら、

Part 2 を観たくなった時に、Part 1 を観てなかったら話がわからないし、なんか悔しいじゃないですか!?


なので、観に行った次第であります。


結論から言うと、

苦しくはなるけど、そこまでではなかった。

そして、観て良かった。




あともうひとつ良かった事。


ミュージカルというものは、今までは違和感しか無かったのですが、ウィキッドのミュージカル、良かった!


今までは、

何故ここで歌う!?更に踊る!?

その必要なくないか?普通に台詞を言った方が良くないか?と思っていた。


でも歌うことで、感情表現がより強くなる。

状況や風景が伝わって来る。

回想シーンが無くても十分わかるし、

普通に台詞を言うだけでは伝わりにくい内面の部分もハッキリと伝わって来る。


ミュージカルというものは、

物語に抑揚をつけて、より鮮やかにして、観ている者の心に響かせる手法なのだろうと感じた。





オズの国にあるシズ大学で出会う2人


人気者で自信家のグリンダ

後の善い魔女


愛されたいと願う、後の悪い魔女

エルファバ


自信がなく目立たぬようにしているエルファバだが、魔法学の権威マダム・モリブルにその力を見出され、やがてオズの魔法使いに招待されてエメラルドシティへ、、、



大学では、仲が良かったりそうでなかったりと聞いているが、

グリンダがマウントを取り常に上から目線なのだろうと思っていた。

私の言う事を聞いていれば間違いないわ!なんて言ってるのだろうと思っていた。

ほぼそうだけど、それだけではない。そこが良かった。


マダム・モリブルに認められたいという想いがなかなか届かなかったり、

恋の行方も微妙だったり、

うまく行かないところも描かれる。


エルファバに対しても、基本的には良かれと思ってやっている。

独りよがりだからうまく行かないだけ。

皆んなの前で、ひとり笑いものにされるエルファバに対して、近づき寄り添い味方であることを示すダンスシーンは嬉しかった。





続きがとても気になるところで終わってしまいます。


これから2人がどうなるのか?

お互いの望みを叶えるために、違う方向に進んでしまうのか?

それぞれが思う正義を貫くのか?覆すのか?


どちらの気持ちもわかるような気がする。

そうなって欲しい。


もしかしたら、Part 2 の方が苦しくなるかもしれないです。

でも、

それでも最後まで観ずにはいられない。





純粋な2人


何故大人は、そのままで居させてくれないのだろうか。