~前回からのつづき~
6月5日午後、気仙小学校の子どもたちとワークショプをしました。
会場は陸前高田市立長部小学校。
避難所にもなっているこの小学校は、体育館に支援物資が積まれていて、
その体育館を仕切った半分で絵を描くワークショップをしました。
PTA会長のN先生の威勢のいいかけ声のもと約40人の子どもたちが集合。
簡単なあいさつの後、高学年はシンボルフラッグ、
低学年はピースフラッグ作りへと分かれました。
シンボルフラッグとは、児童会が代々受け継いで来た旗ですが、
それが、津波で流されてしまったということで、
今回2代目の旗を作ろうと企画されました。
「虹をバックに気仙川に飛んでくる白鳥」という図案を子どもたちが考え、
それを137㎝×260㎝の布に大きく描きました。
低学年やその兄弟のちびちゃんたちが描いたのはピースフラッグ。
26㎝×31.5㎝に切った絵画用キャンバス地に、
アクリル絵の具で思い思いの絵を描きました。
企画当時は、水が使えないようなら絵の具以外の画材で・・・
と思ったこともあるけど、
ダイナミックな色使いで描けるのはやっぱり絵の具だなぁ・・・
ニコニコしながら体中絵の具だらけになって描いている
子どもたちを見てそう思いました。
この間の鎌倉ワークショップなどで作ったこちら側のピースフラッグは
小学校の廊下に掲示していただきました。
みんなの応援メッセージが届くといいな。
帰り、またがれきを目の当たりにしながら、
宿舎の大股公民館へ向かいました。
ちゃんとした夕飯は食べそびれてしまったけど、
薬草の入ったお風呂と澄んだ空気に満点の星空で、
その夜はいつになくぐっすり眠れたよ。
(このワークショップは「岩手日報」(6月6日付)と
「東海新報」(6月9日付)に掲載されました。)
~つづく~