この世界三大ファンタジーと言われる児童書か。
2006年に公開されたアニメ映画、私はみていない。
ただそのタイミングで読まなきゃと思って読み始めたら、超おもしろかった。
おもしろかっただけではない。
主人公のゲドにすっかり恋してしまった。
作者のル=グウィンは、文化人類学者の父、
インディアン「イシ」の物語を書いた母をもつ。
なので、そこここに先住民族的(といっては限定されすぎてよくないが)
な思想がちりばめられている。
「光と闇とは出会い、溶け合って、ひとつになった」
「ゲドは勝ちも負けもしなかった。自分の死の影に自分の名を付し、
己を全きものとしたのである」
あ~ここにも人生の真実が描かれている。
この壮大な物語に鳥肌がたつ。
人生の真実をこんな風に編み込んで描けるなんて
すごいすごいすごすぎる。
この物語を読んでしばらくして、
訳者の清水真砂子さんとお食事する機会があった。
とてもすてきな方で、
清水さんが訳してくれたらこそのゲド戦記だと思った。
ま、とにかくこれも児童文学の範疇とはいえ、子供の本じゃない。
ハリーポッターはおもしろいけど、これはおもしろくない
と子供たちにはあっさり言われた。
全5巻。もう一度読みたい。
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