過ぎ去りし日々は取り戻せるのか否かー10 | Juliwolfmunのブログ

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腐女子じゃなく主腐じゃないかと自負するもののブログです。
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自分の事を、臣下である彼らがどう思っているのかはよくわかった。彼らの気持ちも良く理解できる。
こちらに初めてスタツアしてきた時、前魔王のツェリ様が言った「魔王とは孤独なものよ。」という言葉が今になってよくわかる。
彼らが俺以外の人物を、今回はヴォルフだが、王に立てようと思っているのなら、俺はそれに従うしかないのだろう。
しかし、今の王は俺だ!それは揺るぎがない事実であって、変えようもない事だ。

「俺は一体どうすればいいんだろうか…。今、やらなければいけないことは?」
「今は誰を頼ることもできない。俺自身で解決しなきゃいけないんだ。」

ユーリは、脳筋族と呼ばれて久しい頭の中身をフル回転して考えた。
「これしかないよな。」
重い腰を上げて、扉の前に控えている兵士に「グリエ・ヨザックを呼んで」と伝えた。


ほどなくして、ヨザックが魔王部屋にやって来た。ユーリは寝室に招き入れた。
寝室は、魔王の血盟城内で唯一のプライベートスペースで、手前の応接室までは、側近も入れるが寝室は、
毎朝起こしにくるウェラー卿か無理矢理はいってきていたヴォルフぐらいしか入れない。

「ヨザック、こっちに来てそこに腰掛けてくれないか。話がある。」
「いやだぁ、坊ちゃん。グリエ困っちゃうわぁ」
ヨザックも、そんな所まで招き入れられるとは思っていなかったようで驚いて、グリエモードでおちゃらけてみたが
ユーリの真剣な表情をみると、真顔になり大人しく陛下の元に寄って行った。

「何です?陛下、真剣な顔をされちゃって。そんな顔、貴方には似つかわしくないですって。」
「そうそう、何かぁうちの隊長が急ぎの様でお出かけらしくて、代わりにこのグリエが護衛の任を任されましたぁ」
「知ってるよ。コンラッドは護衛の役目を解任して欲しい旨、俺に伝えてきた。」

ユーリは、一呼吸おいてグリエに問いた。

「ヨザック、お前の主は誰だ?」

ヨザックは、今まで見たことのないユーリのある意味魔王らしい表情を目の当たりにして、真剣に答えるべきだと判断した。

「直接の上司はグウェンダル閣下ですが、俺は魔王陛下の忠実な下僕だと思っております。」
「そうか。もしその…グウェ…フォンヴォルテール卿の命令と俺の命令が食い違っていたら、
ヨザックはどちらの命令を聞く?正直に答えてくれ」
「それは…もちろん陛下の御命令を優先させますよ。」


「それは本当だろうな?俺の命令を聞いておいて、フォンヴォルテール卿へ報告しに行くようなことはないな。」

ユーリは、鋭い視線を向けてもう一度確認したー

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2011/10/29