明日から石原学舎は通常営業.塾長の活動は年末年始ともいつも通りだったけど.
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T.Capote " A Christmas Memory" 読了
昨日Kazuo Ishiguro を読んだ勢いでそのまま読んでしまった.20ページもない超短編.カポーテの子供時代の経験を基にしているらしい.設定自体はほぼ実話?
両親のいない大家族の中で(叔母夫婦がコアとなっている),ひっそりと二人で暮らしている老女(カポーテのものすごく遠いいとこらしいが,60過ぎ)と主人公カポーテ(7歳のガキ).他の家族から疎まれている二人が,日々の生活の中で小さな幸せを紡いでゆく.クリスマスプレゼントに,お互いに凧を送って,野原であげる二人.
老女の死を知った主人公の独白があまりにも美しい.
And when that happens, I know it. A message saying so merely confirms a piece of news some secret vein had already received, severing from me an irreplaceable part of myself, letting it loose like a kite on a broken string. This is why, walking across a school campus on this particular December morning, I keep searching the sky. As if I expected to see, rather like hearts, a lost pair of kites hurrying toward heaven.
ちなみに,彼らの住んでいた家の隣には,H.Lee が住んでいたとのことだ.H.Lee は"To kill a Mocking Bird"の作者.物書き密度が高すぎる.
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堀辰雄「風立ちぬ」読了
正月はなんだか美しいものを愛でよう週間みたいになってしまった.
主人公が婚約者に「お前」を連呼するのが気持ち悪いが,もともと「お前」に相手を下に見る意味はなかったのと,時代背景を鑑みればそんなもんなのだろう.軽井沢近辺と思われる村の風景やその自然が色鮮やかに描かれていて,綺麗な絵を見ているような感覚を覚える.
宮崎駿の映画はまだ見とらん.これを原作にしたものではないらしい.