11月11日(土) | 塾長雑記帳

塾長雑記帳

盛岡市高松にある個人塾「石原学舎」塾長のブログです.
石原学舎の生徒さんの様子,チェロ,読書などの話題がメインです.

うちの生徒のT君が出演するギターの演奏会を見てきた。空腹のため前半だけで失礼したが、他の出演者とは全然レベルが違って、こんなところで弾いてる場合じゃなかろうと思わないでもない。基本ができている奏者とそうじゃない奏者では、一つ一つの音の精度と集中力が全然違う。

来年やる予定の塾長のプチリサイタルで弾いてもらう計画があるんだが、これだと謝礼を出さんといかんぞ。ワシももっと頑張って、基本技術の精度を少しでも上げよう。

それはそうと、T君の後に弾いた学生さんの時、紹介のアナウンスが「〜コンクールで入賞しております。素晴らしい演奏をお聴きください」みたいなことを言ったのはいただけない。余計な情報が入ってハードルが上がってしまうのはこれから演奏する奏者にとって良くないし、もっと良くないのは、肩書きがあるからいい演奏であるという先入観を持って客が聴いてしまうことだ。客が良い耳を持たなければ(持つように努力しなければ)、良い演奏家が育たない。件の「〜コンクール」がプロ養成用のコンクールではないこと(確認はしていないが、演奏を聴けばプロ仕様の訓練がされていないことはすぐわかる)が明らかにされていないので、あれを「良い演奏なんだ」と認識するように誘導することは絶対にまずいと思うのだ。良し悪しが分かるならいらん情報は邪魔にしかならんし、良し悪しがわからんなら虚心坦懐に演奏を聴いて楽しめばいい。どっちにしても、いらん先入観を持たせるような情報を、客の脳みそに刻み込みやすいタイミングで流すのは良くない。

 

同じ会場で、別の生徒のTさん(ややこしいけど、ギターの T

君とは別人)が出展している高文祭の展示を見てきた。Tさんの作品はドキッとするような生々しさでびっくりした。普段のぼーっとした(失礼)雰囲気とは全然違うものが生み出されているのが大変興味深い。この作品は特賞をもらって全国大会に行くらしい。めでたい。

展示室にはいろんな作品があって、Tさん以外にも「おっ」と思うものが幾つかあった。塾長は美術センスがゼロなので、全く当てにならんけどね。

 

石原学舎の生徒さんたちは、様々な方向の素質才能を持っているなあ。