マスに数を並べる場合の数② | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

マスに重複なく数を並べるという場合の数の問題の第2回です。

「数独」「ナンプレ」などと呼ばれるパズルゲームと同じ考え方で解いていく問題となっています。

 

次のルールにしたがって、各図のマス目に数字を入れます。例を読んで、後の各問いに答えなさい。(解答用紙には、答えのみを書きなさい。)(岡山白陵2024)

(ルール)
・横一列に並ぶマス目にはすべて異なる数字が入る。
・縦一列に並ぶマス目にはすべて異なる数字が入る。

(例)図1のマス目の空らん部分に1、2、3、4の数字を一回ずつ入れるとき、(ア)のマス目に入れることができる数宇は2または4です。

 

⑴ 図2のマス目の空らん部分に1、2、3、4、5、6の数宇を一回ずつ入れる方法は何通りありますか。


右矢印横一列に並ぶマス目にはすべて異なる数字」「縦一列に並ぶマス目にはすべて異なる数字」が入ることから
  1. 青で示した横一列と縦一列に注目するとその交わるマスは4に決まる
  2. また赤で示した横一列と縦一列に注目するとその交わるマスは3に決まる
  3. 残った4つのマスに次のように㋐~㋓の記号をつけると
  • ㋐㋑は5か6のどちらかで2通り
  • ㋒㋓は1か2のどちらかで2通り
よって2×2=4通り

 

⑵ 図3のマス目の空らん部分に1、2、3、4、5、6、7、8、9の数字を一回ずつ入れる方法は何通りありますか。

 


右矢印右矢印右矢印 
  1. 青で示した横一列と縦一列に注目するとその交わるマスは5に決まる
  2. また赤で示した横一列と縦一列に注目するとその交わるマスは(5はすでに使ったので)6に決まる
  3. こうして7マス残るが、まず4が入るマスがただ一つに決まる
  4. つぎに1、2、3の数字は上の3つある㋕のマスのどこかに入ることが決まる。この入れ方が3×2×1=6通り
  5. そして最後に残った3つのマス(次のように㋖㋗㋘とする)に7、8、9のどれかが入ることとなる。このうち8、9は㋖㋗㋘どこでも入るが7は㋖㋗だけにしか入らない。そうすると7が㋖に入る場合が2通り、㋗に入る場合が2通りだからぜんぶで2+2=4通り
よって 6×4=24通り 完了