以前の記事の続きです。
今年出された図形の一行問題の第8回です。
その1(共立女子2024)
下の図の四角形ABCDはひし形、三角形CDEは正三角形です。角𝓧の大きさは何度ですか。
「四角形ABCDはひし形、三角形CDEは正三角形」より
- AD=CD=ED。また角アは60°
- △DAEは二等辺三角形だからその底角イは81°。すると頂角ウは18°(=180-81×2)
- ひし形なので角𝓧=角ア+角ウ
よって𝓧=60+18=78°
その2(須磨学園2024第2回)
右の図は、辺AFと辺CDが平行で、辺CBと辺EFが平行です。角アの大きさは▢度です。
「辺AFと辺CDが平行で、辺CBと辺EFが平行」だから、下図青のところに平行四辺形ができている。これを使って❶❷❸❹の順に角度を求めていくと
- ❶…295-180=115°
- ❷…180-115-20=45°
- ❸…❷と同じ大きさで45°
- ❹…250-180=70°
よってア=180-45-70=65°
その3(渋谷教育学園渋谷2024第2回)
下の図で印のついた辺の長さはすべて等しいです。このときの角の大きさは何度ですか。
次のように補助線2本(赤)を引く。このとき
- アは頂角138°の二等辺三角形の底角だから (180-138)÷2=21°
- イは頂角52°の二等辺三角形の底角だから (180-52)÷2=64°
すると64°+74°=138°より次の2つの二等辺三角形(青)は合同とわかる。
したがって赤の補助線の長さは等しい。
よって次のような頂角52°の二等辺三角形(赤)ができているのがわかり
その底角の1つは (180-52)÷2=64°だから