以前の記事の続きです。
今年の入試問題より植木算の第2回です。
その1(神奈川大学附属2024第2回)
まっすぐにのびた道路のA地点からB地点まで等しい間隔(かんかく)で街路樹を植えます。間隔を5mにすると9本不足し、7mにすると9本余ります。ただし、A地点とB地点にも街路樹は植えるものとします。
⑴ 街路樹は何本ですか。
⑵ A地点からB地点までの距離は何mですか。
- 間隔の長さと数は反比例するから、間隔5mのときにできる間隔の数を⑦コとすると間隔7mのときにできる間隔の数は⑤コ
- すると間隔5mのときに必要な木の本数は(⑦+1)本で、間隔7mのとき必要な本数は(⑤+1)本。その本数の差は②本
- そして間隔5mのときの「9本不足」と間隔7mのときの「9本余り」の差は18本
- したがって ②=18 より ①=9
よって間隔5mのときで考えて
⑴ 街路樹の本数は ⑦+1-9=55本
⑵ AB間の距離は 5×⑦=5×63=315m
その2(清風南海2024)
ボタンを押(お)すと一定の時間ごとに音がなるタイマーAとタイマーBがあります。AとBのボタンを同時に押しました。すると、36分後にAの5回目とBの10回目の音が同時になりました。ただし、AとBのボタンを同時に押した時に音がなり、その音を1回目とします。
①Aの40回目の音がなるのはボタンを押してから何時間何分後ですか。
![右矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/122.png)
- Aについて1回目(0分後)と5回目(36分後)の間かくの数は4(=5-1)で5回なるまでに36分かかったからAの音は9分間かく(=36÷4)
- このAの5回目の音がなったとき(36分後)を基準に考えると、40回目の音がなるまでにあと35回(=40-5)音がなる。それには 9×35=315分かかる
よってAの40回目の音がなるのは 36+315=351分後 だから 5時間51分後
②AとBの音を合わせて40回目の音がなるのはボタンを押してから何時間何分後ですか。ただし、同時に音がなるときは1回と数えます。
❶まずBの音の間かくを同じように求めると
- 「AとBのボタンを同時に押した時…の音を1回目」としてその「36分後に…Bの10回目の音」がなった
- 1回目(0分後)と10回目(36分後)の間かくの数は9で10回なるまでに36分かかったからBの音は4分間かく(=36÷9)
❷そして36分後に何回の音がなったかを考えると
- この36分間でなった音の回数はAが5回でBが10回。そのまま足すと15回
- だが「同時に音がなるときは1回と」数えるのでAとBが同時になった0分後と36分後はどちらも1回と数えることとなる。つまり36分後までになった音は 5+10-2=13回
❸またこのあと36分ごとに何回ずつ音がふえるかを考えると、A(9分間かく)が4回、B(4分間かく)が9回なるが(9と4の最小公倍数36より)最後の1回は必ず同時になるから 4+9-1=12回
❹こうして36分後に13回目、72分後に25回目(=13+12)、108分後に37回目(=25+12)の音がなるのがわかる
よって、この108分後からあとは地道に数えていくと
- 4分後にB(38回目)
- 8分後にB(39回目)
- 9分後にA(40回目)
がなるので、40回目の音(Aの音)がなるのは 108+9=117分後=1時間57分後 ![完了](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/522.png)
![完了](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/522.png)