日暦算2024③ | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

今年の入試問題より日暦算の第3回です。

 

  その1(田園調布学園2024第2回)

 

2024年2月2日は金曜日です。田園調布学園中等部は2026年6月5日に100周年をむかえますが、この日は何曜日ですか。

 

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⒈ 今日と来年の今日の曜日をくらべたとき

  • 平年…(365÷7=52あまり1より)曜日は1つ進む
  • うるう年…(1日多いから)曜日は2つ進む

⒉ そこで「2024年2月2日…金曜日」からひとまず(ちょうど2年後の)2026年2月2日の曜日をしらべると

  • 2024年(うるう年)は2つ進んで2025年2月2日は日曜日
  • 2025年(平年)は1つ進んで2026年2月2日は月曜日…㋐

⒊ 最後に2026年6月5日は㋐の何日後かをしらべると

 26日(2月)+31日(3月)+30日(4月)+31日(5月)+5日(6月)123日後

 

よって123÷7=17あまり4だから㋐から4つ進んで金曜日

 

 

  その2(東京女学館2024第4回)

 

今日は西暦2024年2月3日土曜日です。Aさんは2月3日火曜日生まれで、今までに3回だけうるう年の2月29日を経験したことがあります。Aさんが生まれたのは西暦何年か求めなさい。ただし、うるう年とは1年の日数が366日になる年のことをいいます。

 

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  1. 2月3日」生まれのAさんが「2024年2月3日」の時点で「今までに3回だけうるう年の2月29日を経験した」となるとその3回は2020年、2016年、2012年。するとAさんの生年は2012年、2011年、2010年、2009年のどれか。このうち「2月3日火曜日」となる年をさがせばよい
  2. そこで2009年2月3日を曜日❶として(曜日❼のつぎは曜日❶にもどると考えて)毎年2月3日が❶~❼のどの曜日になるかしらべていくと
  • 2010年2月3日…曜日は1進むから❷
  • 2011年2月3日…曜日は1進むから❸
  • 2012年2月3日…曜日は1進む*から❹ (*うるう年だが2月29日がくる前なので曜日が2進むのは翌年になる)
  • 2013年2月3日…曜日は2進むから❻
こうして4年の周期で曜日は合計5進むことも利用してつづけると
  • 2017年2月3日…曜日❻から5進むから(6+5-7=)
  • 2021年2月3日…曜日❹から5進むから(4+5-7=)
  • 2024年2月3日…曜日❷から1+1+1=3進むから❺

よって「2024年2月3日土曜日」より曜日❺が土曜日だから(火曜日はその4つ前なので)2月3日が曜日❶となっている年をさがすと2009年


 

  その3(久留米大学附設2024)

 

今日は西暦(せいれき)2024年1月20日土曜日です。西暦2024年は閏年(うるうどし)で、2月は29日あり、1年は366日あります。閏年ではない年を平年といい、1年は365日あります。地球が太陽の周りをまわる時間は365日より少しだけ長いので、閏年が次のように定められています。

西暦が4で割り切れる年を閏年とするが、この中で西暦が100で割り切れて、400で割り切れない年は平年とする。

これをもとに、次の問いに答えなさい。
⑴ 西暦2100年は閏年と平年のどちらですか。理由をつけて答えなさい。

 

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  1. 問題文にある情報を整理すると、暦の計算では原則として「西暦が4で割り切れる年を閏年とする」が、例外として「西暦が100で割り切れて、400で割り切れない年は平年とする
  2. すると2100年は「4で割り切れる年」だから閏年となるのが原則だが「100で割り切れて、400で割り切れない年」だから例外にあたる
よって西暦2100年は平年。理由:2100年は100で割り切れて400で割り切れない年だから
 

⑵ 今年をふくめて、今年から西暦2101年までに閏年は何回ありますか。

 

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  1. 原則は「西暦が4で割り切れる年を閏年とする」。すると今年2024年から2101年まで (2101-2024)÷4=19あまり1より(4年の間かくが19回あること、閏年から数えはじめることより)閏年は20回あるのが原則
  2. この20回のなかで「100で割り切れて、400で割り切れない年は平年」という例外の年がないかをつぎにしらべると、100で割り切れるのは2100年だけ。しかも400では割り切れないから例外にあたる。つまり20回のうち1回だけ2100年は例外的に平年となる
よって閏年は20-1=19回 

 

⑶ 西暦2101年1月20日は今日から何日後の何曜日ですか。

 

右矢印 考えやすいように❶2100年1月20日は今日から何日後か、❷2101年1月20日は今日から何日後か、❸2101年1月20日は何曜日か、という3つに分けてしらべる。

❶2100年1月20日は今日から何日後か

  1. 2100年1月20日は今日「2024年1月20日土曜日」から数えてちょうど76年後
  2. この76年間に閏年が19回(小問⑴)あるからこれは365×76+19=27759日後

❷2101年1月20日は今日から何日後か

  1. 2100年は例外的に平年だから(2100年2月は28日までだから)2101年1月20日は2100年1月20日の365日後
  2. したがって(27759+365=28124より)2101年1月20日は今日から28124日後

❸2101年1月20日は何曜日か

  1. 今日から28124日後だから、28124÷7=4017あまり5より曜日は5つ進む
  2. したがって「2024年1月20日土曜日」を基準にして2101年1月20日は木曜日
よって西暦2101年1月20日は28124日後の木曜日 完了