数取りゲーム② | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

今年出された数取りゲームの問題です。

 

A君、B君の二人で、次の石取りゲームをします。(海城中2024)

•はじめに何個か石があります。
•はじめに石を取る人はA君とします。
•交互(ご)に1個から6個までの石を取ることができます。
•最後に残った石をすべて取った人が勝ちとします。

例えば、はじめに20個の石があります。
① A君は5個の石を取りました。
② B君は残った15個の石から6個の石を取りました。
③ A君は残った9個の石から1個の石を取りました。
④ B君は残った8個の石から5個の石を取りました。
⑤ A君は残った3個の石から3個すべてを取ったので、ゲームに勝ちました。
⑴ はじめに15個の石があります。そこからA君は3個の石を取りました。次にB君は何個の石を取れば、A君の石の取り方によらず、B君は必ず勝つことができますか。

 

右矢印 石は1回につき「6個まで」しか取れないからB君は6+1=7個を残すように取れば(そのあとA君が1~6個取るときB君は6~1個取ることで)必ず勝てる。

よって 15-3-7=5 よりB君は5個の石を取ればよい

 

⑵ はじめにある石が40個、41個、42個、43個のうち、A君の石の取り方によらず、B君が必ず勝つことができるはじめの石の個数をすべて選びなさい。

 

右矢印 上のようにB君は最後に7個を残すように取れば必ず勝てる。

  1. そのためには1つ前のB君の順番のとき7+7=14個を残すように取ることで最後に7個を残す取り方ができる
  2. とすると14+7=21個、21+7=28個…のように個数が7の倍数であれば同じ理由でB君は最後に7個を残すことができ必ず勝てる

よってこのなかで7の倍数は 42個

 

⑶ はじめにある石が10個以上100個以下の場合、B君の石の取り方によらず、A君が必ず勝つことができるはじめの石の個数は何通りありますか。 

 

右矢印 個数がいつも7の倍数になるようにするという必勝法はA君にとっても同じこと。そこではじめの石の個数が

  1. 7の倍数の場合…A君が必ず勝つという石の取り方はない(いまの段階では)
  2. 7の倍数でない場合…A君は取ったあとの個数が7の倍数になるように取っていけば必ず勝てる

よって10以上100以下の91コの数のうち7の倍数が13コ(100÷7の商は14。10÷7の商は1。14-1=13より)あるから91-13=78通り 完了