電気回路のオン・オフの仕方 | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

今年出された場合の数の問題の第7回です。

 

図のような、電池1個、電球1個、スイッチ7個を含(ふく)む電気回路があります。スイッチのオン・オフの仕方は全部で128通りあり、そのうち電球が点灯するようなスイッチのオン・オフの仕方は全部で▢通りあります。(灘2024)

 

右矢印 オンを〇、オフを×と表記する。左上と左下のスイッチの〇×の組合せで場合分けすると

⒈ 〇〇の場合

 

それ以外のスイッチに上のように1から5の番号をつけると、1~5すべて〇×どちらでも点灯するから 2×2×2×2×2=32通り…❶

⒉ 〇×の場合

 

1は必ず〇であることがまず必要。そして

  • 2も〇のとき…3~5は〇×どちらでも点灯するから 2×2×2=8通り
  • 2は×のとき…(3,4,5)は(〇,〇,〇)、(〇,〇,×)、(〇,×,〇)で点灯するから3通り
したがって8+3=11通り…❷

⒊ ×〇の場合

ア、5が〇のとき

  • 4が〇…1~3は〇×どちらでも点灯するから 2×2×2=8通り
  • 4が×…(1,2,3)は(〇,〇,〇)、(〇,〇,×)、(×,〇,〇)で点灯するから3通り

したがって8+3=11通り…❸

 

イ、5が×のとき

1は必ず〇であることが必要。そして

  • 2が〇…3、4はどちらでも点灯するから2×2=4通り
  • 2が×…3、4がどちらも〇のときだけ点灯するから1通り

したがって4+1=5通り…❹

⒋ ××の場合

 

まず1は必ず〇であることが必要。そして

  • 2が〇…3~5は〇×どちらでも点灯するから 2×2×2=8通り
  • 2が×…(3,4,5)は(〇,〇,〇)か(〇,〇,×)で点灯するから2通り

したがって 8+2=10通り…❺

 

よって❶❷❸❹❺より

 32+11+11+5+10=69通り 完了