とりあえずテキトーにおいてみる(その14) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

問題文を読んで手が止まってしまったとき、とりあえずテキトーに数字をおいてみることが現状打開につながることは少なくありません。

たとえば次のような数字当ての条件整理問題でも効果的です。

 

4つの整数A、B、C、Dがあります。AとBとCの和は210、AとBとDの和は195、AとCとDの和は223、BとCとDの和は206です。このとき、Aはいくつですか。(豊島岡女子2022)

 

 

110 豊島岡女子学園中学校 2023年度用 4年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ)

 

 

  問題文に書かれた条件と隠れた条件をまず整理する

 

書かれた条件は❶「AとBとCの和は210」、❷「AとBとDの和は195」、❸「AとCとDの和は223」、❹「BとCとDの和は206」の4つ。ここから次の隠れた条件3つが引き出せる。

 

 ❶❷を見比べるとCはDより15大きい…①

 ❷❸を見比べるとCはBより28大きい…②

 ❸❹を見比べるとAはBより17大きい…③

 

 

  とりあえずテキトーにおいてみる

 

ここでB=50ととりあえずテキトーにおいてみる。すると②よりC=78。

ボールを使ってイメージすると次のような感じ

  

 

BC間に27球がきっちり詰まっているのでB(仮に50とおいた)をあとで動かしてもCとの間隔は変わらない点がポイント。

つぎに③よりA=67(イメージ図)

      

最後に①よりC=78(イメージ図)

  

これらを❶に入れると A+B+C=67+50+78=195。これは「AとBとCの和は210」という条件に15足りないので調整する。15÷3=5ずつそれぞれに足すと A=72、B=55、C=83、D=68。

念のためこれを❶❷❸❹に入れてみるとちゃんと条件に合っており 答. Aは72