以前の記事の続きです。
苦手とする小学生が多い売買損益の問題(損益算)です。
小学生が損益算を実際以上に難しく感じてしまうのは、そこで登場する言葉(原価、定価、売値、見込み利益、実際の利益、仕入れる、値引きする、売れ残るなど)を実感としてなかなかイメージできないことがあるように思います。
だとすると、とりあえず具体的な数字におきかえてみるという方法は、損益算とかなり相性がいいのかもしれません。
たとえば次の問題。
コップを1個800円で何個か仕入れ、2割の利益を見込んで定価をつけて販売しました。しかし、全体の5%が売れ残ったため、利益は17920円でした。仕入れたコップは全部で何個でしたか。(豊島岡女子2022)
とりあえずテキトーに100個を仕入れたとおいてみる。
❶「1個800円」のコップに「2割の利益を見込んで定価をつけて販売」したのだから、見込み利益は16000円(=800円×0.2×100個)だった。
❷しかし「全体の5%が売れ残った」ことから
①95%が売れたことで出た利益が15200円(=16000円×95%)👍
②5%が売れ残ったことで出た損失が4000円(=800円×100個×5%)👎
となり、差し引き11200円の利益となってしまう。
❸本当は「利益は17920円」だったのでこれに合うように修正すると、これはテキトーに100個とおいたときの利益11200円の1.6倍。つまり本当に仕入れた個数は100個の1.6倍だった。
答. 160個
売買損益の過去問を連比を使って解く方法を取り上げた過去記事はこちら