変化球的な道順が出された入試問題(その4) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

道順問題でななめ方向に進む道がある場合、計算で求めることは少し難度が上がるため、数字記入法で対応するようにします。

そのような道順問題2問を今回取り上げます。

 

  その1(立教池袋中2021)

 

下の図のような道に沿って、地点Aから地点Bまで進みます。
          <問1と図Ⅰは省略>
2)図Ⅱの道を、右、上、右ななめ上のどれかの方向に進むとき、行き方は全部で何通りありますか。

 

 

立教池袋中学校 2022年度 【過去問6年分】 (中学別 入試問題シリーズM04)

 

右矢印 通常より少し手数が増えるが、数字記入法で難なく90通りと求められる。

 

 

  その2(西南学院中2021)

 

図のように、縦、横、ななめに道路がある。A地点からB地点まで最短で行く方法は何通りあるか。

 

西南学院中学校 2022年度 【過去問5年分】 (中学別 入試問題シリーズY02)

 

右矢印 その1との大きな違いは「最短で行く方法」が問われている点。タテの道(赤点線)は遠回りになるため使えず、答えは10通り

 

  まとめ

 

この延長線上で「次の図のA地点からB地点まで最短で行く方法は何通りあるか」といった究極の引っかけ問題がいつかどこかで出される可能性もゼロではなく、問われているのは「行き方」なのか「最短ルート」なのか、数字記入に取りかかる前に再確認してみることを習慣にしておきたいところです。