以前の記事の続きになります。
アールとヘクタールの次に小学生に嫌われている単位は、おそらくデシリットル(dL。なお2011年までは㎗と書いていた。下記記事参照)ではないかと思います。
このデシリットルですが、1L=10dL、1dL=100mLとたったそれだけの話なのですが、次のような問題が試験で出ると間違える小学生が続出します。
54mL+12dL+0.57L=□dL
(法政二中2020)
正解は18.24dL
左辺をdLに統一すると
0.54dL+12dL+5.7dL=18.24dL でおわり
小学生がこれを正解できない背景として、コンビニでいつも見ているmL(ミリリットル)などと違って、日常生活ではデシリットルはまず出てきません(いまは医療機関でしか使われていないとの説も)。
たしかに「5dLペットボトル麦茶」というものがいまさらコンビニに登場しても、なんか量が少なそうだなとスルーしてしまうこと間違いない。そもそも規格的にぴったり1dLサイズのものが日本ではあまり製造されていないようです。(数少ない例では、リポビタンDがちょうど1dL入りでした。小学生にはあまり縁がなさそうですが)
ということで、せっかく小学3年でdLを習っても、これを使う機会がその後ほとんどないのだから、たまにテストで出てくると「たぶん÷10だったような・・・。でも÷100か、いや÷1000だったかも」などと混乱してしまうのも無理はありません。
まとめ
以前の記事で、アールは教室の広さ、ヘクタールは校庭の広さと覚えておこうと提案しましたが、ついでに給食の牛乳は2dLだと、嫌われ者はすべて学校つながりでイメージでおさえておけば、忘れた頃にテストで出されても間違えることはきっと減るはずです。
重宝しているもの