2023年に我が家の三兄弟の長男が中学受験をしました。
年長さんの時に田中ビネー知能検査VでIQ136、2年生の時にWISC-Ⅳで同じくIQ136の高IQ児。
無対策で受けたSAPIX入室テストで
超絶ギリギリ合格、新4年生最下位アルファベットクラスからのスタート。
親として伴走した当時の記憶を呼び起こしつつ、中学受験の体験を書いています。
(一部、仮称などを用いています)
私自身、皆様のブログ情報でとても助けられました。
ですので、今度はどなたかのお役に立てればとの思いで、学校説明会に参加した際の内容や、受験お役立ち情報なども織り交ぜていければと思います。
立体切断が苦手なお子さんに超オススメ。
イメージしやすくなります。
糊付け無しで組み立てられる多面体。
実際に手で触れて組み立てて体感していく教材です。
お盆です。
夏休みも折り返しですね。
去年の今頃は、夏期講習の前半戦が終わる頃。
ほんの数日間だけSAPIXがお盆休み。
それが終わると夏期講習後半戦がスタートします。
ほんの束の間の休息ということで
我が家ではいつも行く温泉旅館に「勉強合宿」と称して出かけました。
勉強合宿では
夏期講習前半戦で炙り出された弱点の補強をしたり
復習する時間がなかなか取れないので、やり残した部分をやったり
小テストでバツがついてしまった所をもう一度解き直したり。
…という過ごし方をしていた気がします。
夏期講習が終わると、怒涛の模試ラッシュ、それに加えSAPIXでも満を持して
「受験校の過去問を始めなさい」
との指令が出ますので
振り返りをする時間がもう取れないんですよね。
ほんの数日間ですが
心身共にリフレッシュして
秋以降に備えてくださいね。
さて、タイトルの件。
どこの塾でも色んなアドバイスや決まりがあると思いますが
SAPIXでも所謂「鉄の掟」がありまして。
校舎によって多少異なるかとは思うのですが、長男が通った校舎での話ということで書いてみようかと思います。
まずひとつ目。
事あるごとに何度も繰り返し言われたことですが
【受験校の過去問は指示があるまで絶対に見るな】
予め買っておくのは自由。
でも、受験生本人の目につかない所に封印しておきなさいと言われました。
目についたら興味本位で絶対見ちゃうから、と。
封印する理由は
「ヘンテコな時期に過去問を解かせても、百害あって一利なし」
指示があるよりも前に過去問を解く→合格最低点にすら届かない→自信を無くすだけ。
挙げ句「志望校の変更が必要なのでは」と追い詰められてしまうので
一切見るな、手をつけるな、と言われました。
で、実際に過去問に取り組むよう指示が出たのは6年生9月に入るか入らないか位の時期。
我が家でも、まとめ買いした過去問を段ボールにしまってガムテープで封をして、クローゼットの奥にしまい込んでいました。
↑
こういうやつ。
結構重い。
本屋さんで何冊も買って帰るのは大変なので、楽天でまとめ買いしました。
玄関先まで届けてもらえるし、
ポイントも貯まるし。
受験する可能性のある学校については、片っ端から購入しました。
実際には使わなかったものもあるけれど、この時期はまだ受験校が確定していなかったので、なんだかんだで10校分くらいは購入したと思います。
直前になって「売り切れてる…」となると悲惨なので早めに購入するようにとのこと、我が家では夏休み中に購入しました。
取り組む必要があるのは、
確か、第一志望校は冊子に載っているもの全て(可能ならば10年分)複数回入試を実施している学校の場合は複数回全て。
第二志望校は3〜5年分
第三以下は1〜3年分
だったかな?(校舎や科目によって異なるかもしれません)
これを、問題用紙は見開きA3で1枚にコピー、
解答用紙は指示通りに拡大コピーして実際の解答用紙と同じサイズにする、
解き終わったものは採点し、解き直しまで終わらせてからクリアファイルで保管するようにしました。
コピーは我が家では近所のコンビニコピー機を毎度利用しましたが
問題用紙もコピーするから、相当な枚数になるんです。
他にもコピーしたいお客さんが居たら、大量のコピーをするから「お先にどうぞ」としないと大ひんしゅくだし…
A3プリンターを購入すれば良かった…
と激しく後悔しました。
↑
ここらへんで充分だと思います。
ホント買えば良かったわ。
受験が終わって中学に入っても、意外とコピーする機会がありますし。
過去問に手を付ける時期って、塾によって様々なんですよね。
新6年生になる直前の2月始め、
6年生が受験をしている時間に、似た問題を解いてみるという塾もあるようですし。
あまり具体的な指示が無い塾もあったり。
これはもう、それぞれの塾からのお達しに従うのが良いと思います。
それから、過去問と取り組み方についても細かく指示があって
「ただやるだけでは意味が無い。
実際の試験を想定して、50分間とか30分間とか、所定の試験時間通りに解くこと。途中でトイレに行くなど言語道断。タイマーなども使って、時間配分を感覚として身につけること」
時間配分の感覚を身につけるには
↓これが絶対オススメ。
時間と、残り時間がひと目で分かるので
我が家では大活躍でした。
↓こういったタイムタイマーのみのタイプもありますが、アナログ時計とセットの方が使い勝手が良いと思います。
過去問、キッチリやろうとすると結構時間が取られる。
そうなると、SAPIXの無い平日か、土曜日の午前中しか時間が取れない。
我が家ではExcelで計画表を作成し、実際の進度と照らし合わせながら進めていきましたが
体調を崩して取り組めない日もあったり、
他の家庭学習を優先にしなければならない時もあったり。
なかなか思惑通りには進まず、冬期講習前は本当にいっぱいいっぱいでした。
それと、これも何度も言われましたが
「入試では満点を取る必要はありません。合格点に達するということが一番大切。
どうにも分からない問題は時間をかけずに捨てること。その代わり、簡単な問題は絶対に落とさないこと。」
この辺りの取捨選択も、入試における重要なスキルだと言われました。
それと重要なのは解き直し。
試験時間と同じ位の時間を使ってしっかり解き直ししなさい、と。
例えば試験時間が60分ならば60分使って解き直し、といった具合。
あとは、記述問題については各科目の先生が添削してくださるので、溜め込まずに都度提出するように。
冬期講習が始まる前までが提出の締め切りなので、計画的に進めていくこと、と
これも何度も言われました。
次。
【他塾の公開模試は受けるな】
はい、他塾の関係者さまごめんなさい。
本当にこの通りに言われました。
「必要無い。そんな暇があったら家で勉強してなさい」と。
他塾の模試を受けても
母集団が異なる為、出てくる偏差値はSAPIXとは全くの別物。
難易度もまるで違うので
全く意味がない、と。
ここらへんも、通っている塾から言われた通りにするのが良いのでしょう。
我が家はこのお達し通り、
他塾の模試は一切受けさせませんでした。
そもそもそんな時間的な余裕も無かったし
空いた時間は受験校の過去問を解いたり
授業の復習をしたり
秋以降本当に時間が足りなくて。
模試を受けに行くと半日潰れてしまいますのでね。
SAPIXでも入試分析会というのをやっていましたが、入試の的中率が結構高い。
なのでサピにお通いのお子さんは
合判SOと学校別SOをもれなく受けるということで充分とのお話でした。
秋から始まる合格力判定SAPIXオープン。
これは、中学入試における頻出問題をピックアップして、SAPIXが独自に手を加えていったものなのだそう。
計4回の合判SOで、都度出てくる偏差値と、合格の可能性の割合、
これはかなり信憑性の高い数値だと言われました。
過去問を進めながらSOも受けて…
SS特訓に土特に平常授業、
ドタバタ忙しいと思いますが
残りあと5ヶ月半、ご体調にはくれぐれもご留意の上、進めていってください。
皆様のご健闘を心よりお祈りしております。