場合の数(3組に分ける)

 

算数テク。

前回(リンク)の発展問題です。

 

前回は以下のように同じ人数ずつ2組に分ける問題をご紹介し、そのミスの多さや解説を示しました。

また、最後には同問題が(1)で出された場合、(2)ではどんな問題が出されるか考えてみてもらいました。

 

■例題
A,B,C,D,E,Fの6人を3人ずつ2組に分ける方法は何通りですか

 

本日は、その(2)を考えてみます。

 

少し発展系で3組に分けるだったらどうなるでしょうか

6年生は必須、その他の学年の子も一読はしておいてください。

※前記事を理解してからね。

 

レッツゴー

 

場合の数(3組に分ける)

■例題
A,B,C,D,E,Fの6人を2人ずつ3組に分ける方法は何通りですか

 

一見変わってないように見えますが、3人ずつ2組に分ける⇒2人ずつ3組に分けるに変わっていますね。

6人を3人ずつ2組に分ける問題だった前回は、6人から3人を同時に選ぶという20通りでは同じ組が2つダブってしまうから、20÷2=10通りという答えでした。

 

場合の数(3組に分ける)

 

解き方の流れはこんだけ。

  1. (組を区別した)選び方を出す
  2.  ダブりを考慮する

 

前回は3人ずつ2組、今回は2人ずつ3組。

数が変わっているだけで要素は一緒。解き方の流れも変わりません

 

1.(組を区別した)選び方を出す

・6人から同時に2人を選ぶ:15通り

・残りの4人から同時に2人を選ぶ:6通り

・残りの2人から同時に2人を選ぶ:1通り

よって、15×6×1=90通り

【注意点】15+6+1=22のように、通り数を足しちゃった子は場合の数ではどういう時に掛けて、どういう時に足すのかを確認しておきましょう。

 

2. ダブりを考慮する

・3組なので、ダブりは3×2×1=6通り

 

よって、答は90÷6=15通り

よくある間違い

前回の「同じ人数ずつ2組に分ける」の次に、この「同じ人数ずつ3組に分ける」を出題すると、ダブりを考慮する際に以下のような間違いをする子がいます。

 

2組に分ける→ダブりは2通りだから、

3組に分ける→ダブりは3通り。

よって、90÷3=30通り(不正解)

 

もし、今回お子さんが3で割ってしまっているようであれば、6人から同時に3人選ぶ方法は「なぜ3×2×1で割るの」と確認しておきましょう。

すんなりと答えられない場合は公式の暗記になっています

 

【別解】

A君はB,C,D,E,F君の5人と組めるので、まずはB君と組むときの通り数を考えてみる。

次に、C君は残ったD,E,F君の3人と組むことが出来るが、D君と組むとする。

その場合、(A,B)(C,D)(E,F)という1通りが出来ます。

 

A君は残り5人の中で誰とでも組めるし、次の人(上例ではC君)は残り3人の中で誰とでも組めるのだから、1通りではなく、それらを考慮すると5×3×1=15通り

 


ちなみに灘中学の2008年入試では「8人で2人ずつ4つの組を作るとき、4つの組の作り方は全部で何通りありますか」という問題が出ています。

 

6年生は取り組んでみましょう。人数が8人になろうが、4組に分けようがやり方は同じ。数が大きくなったからといってビビらずいこう

 

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