算数の勉強法(まずは授業)

 

本日は算数の勉強法

さまざまな塾で夏期講習が始まり、梅雨も明け、夏本番という毎日ですね。

夏期講習は通常授業と異なり、毎日授業があり、復習が追い付かない等お困りのご家庭も多いかと存じます。

 

そこで、本日は第4弾の「授業の受け方」について記します。

 

特に6年生は意識的に取り組んでほしい

ひとつひとつの授業を無駄にしないようにしてください

(なお、今回の内容は夏期講習に限らず、塾の通常授業や家庭教師の指導等すべての授業に当てはまります。)

 

中学受験算数の勉強法
第1回 正しい学習サイクルで学ぼう
第2回 Coming Soon
第3回 Coming Soon
第4回 まずは授業 今回
第5回 Coming Soon
第6回 Coming Soon
第7回 模試の復習方法

第8回 Coming Soon

 

本日の第4回目は「授業の受け方」

スタート

 

まずは授業

中学受験の算数は、一般的に毎週異なる単元の授業を受けて、復習するというサイクルで学習していきます。また、このサイクルは「予習」「授業」「復習」という3つに区分されます。


授業前の「予習」に関しては、絶対に予習するなという塾もあれば、ここまでは解いてきてねと指示する塾もあり、塾によって方針の違いがあるでしょう。

また、「授業」はオリジナル教材の作成や指導プランなど各塾で最も力を入れている部分です。

 

予習、授業、復習と3つの中で巷で最も重要視されているのは「復習」です。

 

私も復習が大事である点に関しては異論ありません

授業を聞いただけで分かったつもりでも実際に問題を解くことが出来るかは分かりませんし、自分で手を動かし、本当の意味で自分のモノに出来ているかを確認する必要があります。

 

上記を理由に「復習の重要性」を説くわけですが、その一方で皆さん忘れがちなのが「授業の受け方」です。

 

はっきり言います。

復習をより良い復習にするために

まず重要なのは「授業」です

 

自分が授業中にこんな状態になっている時間がないか考えてみてください。

・板書を写すだけで精一杯になっている

・授業中にボケーっとしている

・授業中によそ見をしている

・授業中にウトウトしている

・授業中に消しカスコネ男になっている

 

上位層とその他の子の成績の違いは、単純な演習量の差も当然ありますが、授業から学び取る量にも差があり、授業終了時点での理解度が違うことから始まっています

 

授業はただ「受ける」のではなく「受けに行く」もの。「自ら学び取る」姿勢を持ち、授業に臨むことが重要です。

自ら学び取り、はじめの理解度を高い位置で始めましょう

 

 

個別指導塾や家庭教師を中心に「集団指導塾の授業は受け身だから、意味がありません。」「集団指導塾では成績が上がりません。」という指導者が稀にいますが、論外。

 

授業中もポイントを意識

「自ら学び取るといってもどうすればいいのか分かりません

 

こんな疑問が生まれた子もいると思います。

では、授業中に自ら学び取るには何を意識すればいいのかということを簡単にまとめていきます。

 

簡潔に言うならば、

・解法のポイントはどこなのか

・そうなる理由は何なのか

 

上記を基本に、さらに少し付け加えると、

・自分が分かりづらかった点

・ミスをしやすそうな点

まで意識して、授業を受け、ノートにメモしておくとなお良し。

 

解法のポイントは何なのかその理由は何なのかと常にやや前のめりになりながら、講師のひとつひとつの言動に注目しておくことが重要です。

そのためには、自分の頭をフル回転させなければなりませんし、これらを意識すること自体が、自ずと高いレベルで授業に臨むことにつながることが分かるかと思います。

 

大事なことはもう1回。

自ら学び取る

良い部分は盗み、考えながら授業を受ける

 

その基本的な姿勢と講師の実力が掛け合わさることで、伸びる度合いもグンと変わってきます。現在その姿勢が出来ていない子は、より伸びしろがある。自分の可能性を信じて、今日の授業から即変えよう。即実行しよう。

 

一言一句聞き逃さない

今回は授業の受け方なので、ノートの取り方も簡単に書いておきます。

 

ここまでは解法のポイントがどこかを意識して、授業に臨みましょうということを書きましたが、解法のポイントは結果だけではなく、必ず前提(理由)とセットになります。

当然、ノートにも前提→結果をセットにして、書き留めておく必要があります。

 

誰に習うかにもよりますが、塾での板書は「結果」である式や答えは大体書いてくれますし、ほとんどの子は式や答えはノートに書くことが出来ています拍手

 

ただ、「前提」となる理由は、時間やスペースの関係で書いてくれない場合も多く、自分で書く内容を考えて、ノートに書かなければならないときもあります注意

 

しかしまともな講師であれば、結果に至るまでの前提・理由は口頭で説明してくれているはずですし、大事なところは強調してくれていると思います。

 

・大事だとはっきり言っている

・ポイントのみ声を大きくしている

・繰り返し言っている

そんなところを聞き逃しちゃダメバツレッド

そこをメモる

 

講師の話す内容を一言一句聞き逃さない

板書されていなくても、自分にとって重要な部分は書く

自ら学び取る姿勢が必要です。

 

矢印で、理由・順序を視覚化

授業中にノートを取る主な理由は、見直して復習するためです。

 

復習は思考を反復することなので、考えの順序や理由が分からないノートは効力激減です

逆を言えば、考えの順序、解答までの流れが分かるのが「良いノートキラキラ

この点に関しては、字がきれいか、汚いかは大きな問題ではありません。

 

考えの順序や前提→結果を表すには、「矢印」が便利ですグッ

 

【前提・結果を表す】

 

例えば、上の画像は2×5が3セット(理由)から4000(結果)に向けて、矢印を書き、矢印の途中には0が3つ続くという補足説明を記載。

なんでそうなるのが、授業の翌日でも、授業から数日たっていてもノート上で分かるようなノートになっています。

 

 

【思考の順序を表す】

 

 

また、上の画像は23にマルとマルを書いた上で、矢印を書き、→の先に23を書くことで、左下の23がどこからきたのか、ノート上で思考の順序が一目で分かるノートになっています。

 

このように、矢印は思考の順序を表すのに非常に有効です。

是非活用してみてください

 


 

今回は「予習」「授業」「復習」の中で復習が最も重要であるものの、まずは「授業」を自ら学び取るつもりで受け、授業終了時の理解度を上げるのが重要であるという内容でした。

 

授業終了時の理解度を上げることで、復習の際の問題を解くスピードも学習効果も上がり、所要時間は減少します。

「まずは授業」を合言葉に日々の授業を全力で受けに行くことから始めてください。

 

 

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