算数の勉強法」について数回に分けて書いていきます。

本日はやや抽象的な内容もありますが、本日の内容が2回目以降につながりますグッ

 

算数の思考

ポイントの整理

 

何度か本ブログにも載せておりますが、中学受験算数は画像の流れで学習サイクルを回していくことを推奨しています。

 

ひとつひとつの問題から解法のポイントを抽出し、問題を解く際に学んだポイントの内、どのポイントをどう使うのかを判断。」

 

このサイクルから外れ、日々の演習において、問題の解き方を丸暗記する学習を続けていると、応用問題や少しひねった問題が出てきた際に、途中で詰まってしまう回数が増えていきます。時間をかけているのに中々成績が伸びない原因の1つでもあります。

 

解法のポイントを学ぶのは、いわば自分の使える武器やアイテムを少しずつ増やしていく作業です。「何でこんな解き方をひらめくんだ・・アワワびっくり」という1本の補助線も、武器を持っていれば明確な理由を持って引くことができます。

 

ゲームと異なり、何でも1発で解けるようになる伝説の武器はありません

しかし、学習サイクルを正しく定め、ポイントを意識して学ぶことで、大きな効果のある学習となります

 

ポイントの利用

ポイントの利用に関し、具体的に問題を見てみましょう。

例えば、【算数テク】8で何回割り切れる?の以下の例題。

 

例題1
1から100までの整数の積を8で割ると、何回割ることができますか

 

こちらの例題は、「1から100までの整数」も「割る数の8」も素因数分解して考えることがポイントでした。(ポイントの抽出方法は後日記載します。)

 

では、この「素因数分解して考える」という解法のポイントは他の問題では使えないのでしょうか?

 

次の例題2を見てみましょう。

 

例題2
48に整数Aをかけると平方数になります。整数Aが2ケタの場合、最も小さいものを求めなさい。

 

例題2は48を素因数分解し、2×2×2×2×3の形にして解き進めます。

つまり、解法のポイントは「48を素因数分解して考える」となります。

素因数分解して考える」が例題1のパターンのみで使われるポイントではないことが分かりますねグッ

 

以上のように、1度学んだポイントは他の問題でも利用することが可能です。

 

パッと見の問題内容は異なるが、ポイントは同じ。

きちんと解法のポイントを押さえ、そのポイントをいつどのような状況下で使えるのかまで理解した学習をしていれば、1問学ぶことで5問、10問と解けるようになるのが算数です。

 

ポイントは異なる分野でも使える

上の2つの例題はいずれも「数の性質」という同分野でした。

では、解法のポイントは分野が異なっていても使うことが出来るのでしょうか?

以下の例題3、4を見てみましょう。

 

例題3
姉と妹の所持金の比は3:2でしたが、姉が妹に60円あげたので、2人の所持金の比は5:4になりました。初めの姉の所持金はいくらでしたか

 

例題4
容器Aに10%の食塩水が300g,容器Bに4%の食塩水が600g入っている。A,Bそれぞれから〇gずつ取り出し、入れ替えたとき、同じ濃度になった。このときの食塩水の濃度を求めよ

 

例題3は「倍数算」、例題4は「食塩水」の単元です。

 

ただ、それぞれの問題を見てみると、倍数算は「姉と妹の中でのお金のやり取り」、食塩水は「容器Aと容器Bの中での食塩水のやり取り」ですので、「和は変わっていません。

 

例題3、例題4のいずれとも、上記の「登場人物間でのやり取りは和一定」が解法のポイントです。

このように、分野は異なっているが解法のポイントは同じであることがあります。

 

大手塾の算数のカリキュラムは単元別に学習する方法を取っています。似たような問題をまとめることで学習効果が高いという点で理に適っていますが、だからといって「分野が別だから、解き方も別物である」という考えを持つのはやめましょう注意

 

異なる分野でもポイントが同じことはある

だって同じ算数だもの。みつを(言ってない)

 

まとめ

「ひとつひとつの問題から解法のポイントを抽出し、実際に問題を解く時には学んだポイントを問題に落とし込む」

 

この学習サイクルのように、インプット、アウトプットの両面で解法のポイントを意識した学習を行ってください。

 

次回はポイント抽出時の基本的な考え方を記載します

 

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