『性欲に車輪がついている』 | 犬獣戯画

犬獣戯画

下町のロビンソン・クルーソー。
『最後の秘境は他人』がモットー。

 私が最近「騒がしい“ジェンダー”に胃もたれがしている」という話で、ふとフライデーが言う。

ーーーあなた、それをM先生に話してみたら?

ーーーなんで?

ーーーM先生が何と言うのか気になるのよね。じゃないとアナタの“ジェンダーアレルギー”が止まらない気もして。

ーーーふぅむ。


 話の内実としては、私が、昨今騒がれる〇〇ハラスメント、特に“セクハラ”について、主に被害者が大抵女性目線というのが気に食わないということがある。

 というのも、実際私自身が以前勤めていた会社(今となっては“会社勤め”をしていた過去すら恥じるような気持ちではあるが)で、取引先のそこそこエライ女性からラブホテルに連れ込まれそうになった、という話が根底にあって、実際当時その旨を車内の男性上司に相談したところ「男がそんなことされるわけないだろ。むしろ“据え膳食わぬは~”ってヤツだ」と取り合ってもらえなかったことが心の中にしこりとして未だ残っている。

 その一度ではない。私は年長女性からのセクハラというのは少なくなくて、一番ひどい時は大学の卒業パーティーで教授から「アンタは何故一度も私を誘わなかったのか」と詰め寄られたことすらある。モテる男は非常にツライ、が、実際私も年若い美女たちから同じ行動をされたら“セクハラ”という言葉は思いもつかなかったであろうけど。だから、なおモヤモヤしている。


 フライデーが言う。

ーーー実際、男性っていうのはそういうことに声を出さないような気もするのよね。

ーーー確かに。ワシがラブホテルに連れ込まれそうなタクシーから脱走した時には考えもしなかった。

ーーーそう?

ーーーそうだよ。タクシーを小便だか嘔吐だかを理由に一回止めて、そこからジグザグに走った。

ーーージグザグに?あんまり効果は薄そうだけど。

ーーーでもね、テキはタクシーで、性欲に車輪がついているんだから。

ーーー今の、メモっておきんさい!(笑)


 そうしてメモったのが今回の題名である。村上春樹の1Q84あたりの一章っぽくてなかなか良いな、と思ったりもして。こうなると次回のブログのタイトルは「上司は相談に乗るわけもなく」とかになるのだろうか。


 男尊女卑のつもりはないけれど、中世から近・現代を隔てるものに決定的な根拠を見出せるとしたら、やはり男女の立場の関係性は大きいと思わざるを得ないのでもある。

 また「レオポンと桂枝雀は一代限り!」と言い切った話はまったく別の話なので、どうにも仕様がない。




〈Boney M〉
江頭を思わせる

家政婦になる途中のミタゾノ。