ソゴルのブログ -6ページ目

続 高村薫著 合田雄一郎登場の新作

小寒の候、寒風を避けるためにショートカットして帰路につく。古くからある歓楽街に踏み入ると客引が声をかけてくる。今着きましたと連絡してホテルの自動ドアを入る女性がいる。何時もと変わらぬ此の街の風景だ。駅に急ぐ。そこを抜け大通りに出ると、小学校低学年の男の子とお母さんの後ろにつく。危ないからと母親が車道側へ入れ替わると、小さな彼はそれじゃお母さんが危ないよ、と気遣う。心温まる風景にほっとし、地下鉄へ続く階段を下った。

 

小説「我らが少女A」、読み進む程に引き込まれる。事件は"武蔵野"が舞台で、府中に、吉祥寺に屯する者たちが関わり、刑事たちを翻弄する。時代は異なるが、4年間過ごした吉祥寺の風景描写は懐かしく、余計に親しみやすいのだろう。当時、吉祥寺の歓楽街といえば"近鉄裏"で、夕方になると電飾煌めく看板が並び、人が集まって来た。近鉄のバイトは、従業員通用口を出て直ぐの看板横に立つボーイに声をかけられることは無く、南口の居酒屋へ、東口の生ギター演奏で唄えるパブへ吸い込まれた。西口には新しく商業施設が建ち、以前から東口にあった同名のホテルは、ある時、カナ名称の一文字に濁点が付いた。

 

57歳の合田雄一郎は警察学校で教鞭をとっており、心臓を患って入院中の加納祐介を見舞う。其々に年を重ねたのだ。

 

 

 

 

今年も後わずか

今年も後わずか、新しい年は穏やかでありたいと願うばかり。買い溜めた本を読むことにしよう。

 

 

高村薫著 合田雄一郎登場の新作

大学4年間で中央線の武蔵境駅には何度か下車したが、同駅発の西武多摩川線に乗車した記憶は無い。それが多磨霊園に墓参するため、武蔵境駅で乗り換え、初めて是政行き二つ目の多磨駅で下車したのが6年前で、以来、何度か改札を右手に出て狭い道路を往復している。

 

高村薫さんの新作が毎日新聞に連載されているのを最近になり知った。小説「我らが少女A」には合田雄一郎が登場する。多磨駅の駅務員が多磨霊園とは逆方向へ向かう警察官(合田雄一郎)を見かける第1章の5までを無料で読み、​有料のそれ以降は正月休みの楽しみにとってある。