懐かしい風景
永青文庫美術館への道すがら懐かしい風景を目にした。文京区辺りは出版・印刷業が盛んで、中小の下請け業者が多くある地域だ。木製のパレットに積まれた細断前の印刷物をフォークリフトで器用に運ぶ様は、学生時代のアルバイト先で見たのと余り変わらない。細断すると切れ端が出るが、バイト先は主に其れらを集めることを生業とする処で、春休みの2週間ほど、おぼろげながら大塚駅から通った記憶がある。切れ端とて大型ずた袋に入れば相当な重量で、素人のバイトは直ぐに腰を痛めるからと重量制限があり、社員の半分程を教えられた方法で何度も運んだ。幸い教えられた"技"のおかげか腰を痛めることはなかったが、教えてくれた小柄なベテラン社員さんがギックリ腰になり暫く休んでいた事を思い出した。今でも何処かで、変わらぬ日常が繰り返されていることだろう。



