或る終焉
映画「或る終焉」は、今年のカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞している。
ティム・ロス演じる看護師は、静かに、献身的に患者と向き合い、時に終末期患者の死を看取る。患者を想い、求めに応じ、必要とあらば軽い嘘もつくのだが、寄り添うあまり患者の家族から誤解を受けて職を追われることも。彼が患者と過剰なまでに関係を深めるのには訳があり、それは徐々に明らかとなる。隣人の死に遭遇した者の葛藤を、大きな苦悩を、名優は見事に演じている。監督・脚本は、メキシコ出身の若き俊英ミシェル・フランコ。この映画とともに流れる時間は独特で、これからも彼の作品は見逃せない。
さて、瀬戸内寂聴さんの近著「老いも病も受け入れよう」を買って来るように頼まれた。私自身無宗教で、著者の作品を読んだことも無いのだが、映画帰りにページをめくると、"定命(じょうみょう)が尽きるまで生きよ"とあった。生ある者は老いて病に倒れるが、寿命を生ききることが大切との仏教の教えなのだろう。しかし、突然訪れる死はどう捉えるべきか、それも寿命と考えれば何とか折り合いはつくのだが。
渋谷Bunkamuraル・シネマは火曜日がお得だ。
映画に愛をこめて
ティム・ロス演じる看護師は、静かに、献身的に患者と向き合い、時に終末期患者の死を看取る。患者を想い、求めに応じ、必要とあらば軽い嘘もつくのだが、寄り添うあまり患者の家族から誤解を受けて職を追われることも。彼が患者と過剰なまでに関係を深めるのには訳があり、それは徐々に明らかとなる。隣人の死に遭遇した者の葛藤を、大きな苦悩を、名優は見事に演じている。監督・脚本は、メキシコ出身の若き俊英ミシェル・フランコ。この映画とともに流れる時間は独特で、これからも彼の作品は見逃せない。
さて、瀬戸内寂聴さんの近著「老いも病も受け入れよう」を買って来るように頼まれた。私自身無宗教で、著者の作品を読んだことも無いのだが、映画帰りにページをめくると、"定命(じょうみょう)が尽きるまで生きよ"とあった。生ある者は老いて病に倒れるが、寿命を生ききることが大切との仏教の教えなのだろう。しかし、突然訪れる死はどう捉えるべきか、それも寿命と考えれば何とか折り合いはつくのだが。
渋谷Bunkamuraル・シネマは火曜日がお得だ。
映画に愛をこめて



