アンガーマネージメントは一時感情の理由、原因を考える  | 人間関係は伝え方で100%決まる!メンタルボイストレーナー椎名竜仁

人間関係は伝え方で100%決まる!メンタルボイストレーナー椎名竜仁

人間関係は伝え方で100%決まる!
ビジネス、恋愛、子育て全て上手く行く「声の音色」の使い方発信中。
自分を好きになりたい人、人目を気にせず生きたい人にも役立つ心理学やカウンセリングスキルをお届けします。幸せになっていくのはアナタです!

自責と他責


これを意識すると怒りの感情にも種類があることがわかりコントロールすることが出来ます。


例えば 

ファミレスでシステムが変わっていて注文の仕方がわからなくイライラムキー

これは「わからないことへの不満」


そこで

●お店が悪い、になる他責思考よりの人

なんでこんな変なシステム使うの!不親切よ!と自分がわからないことの怒りを他人にぶつけます。


その対処法でオススメなのは「理由」を考えることです。それには必要性があってシステムが出来てるのでなぜこんなシステムが必要なんだろう?タッチパネルであれば人手不足や働く人の負担を減らすため。

理由がわかればイライラが少し落ち着きます。


それでも「店員の負担なんか知ったこっちゃない」となる人は心の余裕や優しさが足りてない状態です。

自分も仕事で負担をかけられてたりすると、自分が客の時は相手も負担をするべきだ!の感情が湧くのも当然のこと。

まずは自分の生活を見直してみて下さい。


理由がわかりイライラが少し落ち着いたら次の行動を考えます。理由はわかったけど面倒くさい、使い方がわからない場合は店員さんへ使い方を聞いたり直接注文することも出来ます。


ここでイライラのままこの段階に来ると自分は正しいことを言ってるのにクレーマー扱いされる現象が起きます。


これが対人関係でも自分は間違ったことを言ってないのに人と衝突したり煙たがられる人の原因です。これにより「あの人の怒りは理不尽」と思われて段々人が優しくしてくれなくなります。肝心なのは「言ってることは正しいと伝わるけど、怒るのは理不尽」と思われていることです。 

それがきちんと整理できてないと「私の意見を聞いてくれない」「私のことをわかってもらえない」になります。


何か起きたときにまずは「原因、理由」を考えることで、自分の中で湧いた感情を相手に雑にぶつけず、且つ自分の言いたいことを伝える行動がとれます。

常にぶつかって言いたい事を我慢する習慣がついてしまった人もこれをやれば自分の発言ができて、更に自分の意見がサラッと受け取めてもらえ周囲が突然優しくしてくれるようになります。


次に

●自分が悪い、になる自責思考よりの人


タッチパネルの事で考えれば理由はお店側にあります。

つまり店員さんの負担が減るように「ご協力下さい」の意味です。なのでお客として自分がわからないことを恥じる必要もないし、店員さんに直接注文することも「悪いこと」ではありません。

では何故自分を責めてしまうか?


それは幼少期や職場環境などで「出来ないお前が悪い」や「他の人が出来てるのにあなただけ出来ないなんておかしい」と比較される罵声を受けて心が傷ついていたりするのが原因です。

また子供の感情を受け取らず自分のルールに縛り付ける親に育てられると(世間で言う毒親ですね)顔色を伺う習慣がついていて「私が悪い」となりやすいです。

いじめられた経験がある人も同様の傾向がみられます。

そこで「自信」と言われる自尊感情を砕かれてしまっているのです。


そういう方は一時的に怒りを出して相手を攻撃しても、その後そんな自分に落ち込んだり、反対に普段我慢して自分のせいにしてる分、ある限界が来たときに大きな怒りに支配されたりします。


これも「理由」を考えることを習慣化するのが最初の一歩です。そうか、タッチパネルは店員さんのためなんだ。でも私はわからないから直接注文しよう。と特に自分を責めずに次の行動を考えればいいのです。それはお店の人もあらかじめ予測の範囲内だからです。

で、もし理由を考えたときに「それくらいの事出来なくて悪いなぁ」と感じた時は「照れ」を利用して下さい。責めるよりよっぽど心に良いです。

「これがわからないの恥ずかしい、私😆てへっ」のように最後を笑って終えるのが照れです。

「これがわからないの恥ずかしい、ダメな私😔」が自責になります。行動する時の感情が変われば受け止め方がかわります。


極端な話、仕事で失敗したり人に迷惑かけても多少のことなら

これでいいんです。周囲も「そんなこともあるよ」と言ってくれても自責が身に付いた人は人の配慮も気休めになりません。


周囲に「そんなこと気にしないでいいよ」と言ってあげても全然負の感情が消えない人や自分を責める人の感情はこれです。


ただ、毎回自責を続けていると人は優しい言葉をかけるのも面倒くさくなります。自分を責めることと、相手が優しい言葉をかけてくれていることは分けて考えて「ありがとう」と受け取った方がいいでしょう。

落ち込むのは帰って1人になってからでも出来ます。

これも段々人が優しくしてくれなくなる人の行動パターンです。


今の自分の感情を優先させるよりも、人の優しさは優先的に受け取るよう習慣化していくといいでしょう。自責が強すぎるとこれも他責と同じく「私の気持ちをわかってもらえない」の気持ちが強すぎて起こる現象です。

わかってもらえてるかどうかは一度隣に置いて相手の気持ちを受け取ることです。


怒りとは通じない、わからない、不安、悲しみ、などの原因があって起こる二次感情です。何か一時感情があってうまれるものですので「怒り」と言う感情そのものが存在することはありません。何もないのに怒らないからです。もしそれがあれば更年期だったり情緒不安定だったり、心理的、生理的な問題なので対処方法が変わります、病院へ行ってください。


こうやって一時感情である「原因、理由」を考えることは、普段から習慣化出来ます。嬉しい楽しいの時も深く理由を考える癖をつけてみてください。楽しいことは心が安定してるのでやりやすいと思いますよ。