8月6日・7日に開催された、第14回基幹学力研究会全国大会に参加しました。

基幹学力研究会は、筑波大学附属小学校の先生方を中心とする研究会で、
「基幹学力」という視点から、国語と算数の授業のあり方を研究しており、
国語と算数をリンクさせて新しいものを生み出しているようでした。

約1000人を集めた会場は熱気に包まれており、
そのなかで、4本の講義・ワークショップ、公開授業5本、
さらに、シンポジウム、講演という非常に充実した内容でした。

締めくくりは、国語・二瓶弘行先生の講演でした。
「ペア対話」という活動が印象に残りました。

講演では、次のような話をされていました。

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言葉を音声表現すること、
すなわち、自分の考えを一生懸命に話し、それを仲間が聞いてくれるということは
素敵なことだという体験をさせる必要がある。
その実感を持たせる言語活動を組まなければならない。

その思いで重視しているのが「対話」活動。

たとえば40人の子どものうち10人が手を挙げて意見を言えば、すごく活発な話し合いになる。
しかし、どれだけの子どもが自分の意見を実際に音声表現したのか。
つまり、実際に伝え合う(聞く・話す)という活動が40人全員に保証されていない。

だかこそ大事にしているのが、ペア対話。
実際に自分の思いを音声表現してみる。誰かに分かるように話してみる。
仲間が聞いていてくれてるからこそ、もう少し理由をつけなくちゃいけないといった気持ちになる。
自分が話すからこそ、仲間の意見を分かろうとして聞くという活動につながる。

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とても共感しました。
すべての子どもに言語活動を保証し、「言葉の力」をつける
「ペア対話」活動の意義を再認識させられました。

二瓶先生の著書によれば、「ペア対話」とは
「自分の考えを対面する仲間と交流する」で、
「対話」の授業の流れに位置づけられています。

二瓶弘行と国語“夢”塾の「対話授業づくり一日講座」―話す集団・話すことが大好きな子を育てる (.../文渓堂

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2人ペアで話し合いをするという活動自体はめずらしいものではないですし、
私自身も取り組んできたことですが、
その重要性を改めて感じました。


私の勤務しているような小規模の学校では、
学級全体の話し合いで、全員が発言することも時間的に不可能ではありません。

それでも、私は「ペア対話」を大切にしていきたいと思います。
自分の思いを自分の言葉で伝えるという「大変なこと」をする力をつけるための、
音声表現する練習となり自信を持たせることにつながると思うからです。

1学期の記録を少しずつ、書き留めておきたいと思います。


7月、地域の教育研修センターが主催する「情報機器」研修講座に参加しました。

昨年度までは“エクセルの操作方法”といった内容だったそうですが、

今年度から、学習指導にシフトした形になり、公開授業もありました。

このような地元の流れ、うれしく思いました。

公開授業は算数「折れ線グラフ」、

電子黒板(スマートボード)に事前に用意した自作の教材を提示しながら

授業を進めていました。

ちなみに、子どもがスマートボードに書き込むといった姿は見られませんでした。

スマートボードを使った授業は初めて見ました。

かなり大きなサイズでインパクトがあり、子どもたちの注目も集めていました。


本時の学習内容は、破線を用いて目盛りを省略すること。

アニメーションを用い、グラフの無い部分をマスキングして隠すことで、

その部分が不要なことを実感させるといった工夫をしていました。

ただ、せっかく自力解決で子どもが大きな紙に書いたグラフは黒板に貼られたまま…。

研究協議でも話題になり、私は「使っていなかったデジタルテレビに映しては?」と提案しました。

デジタルカメラで取り込んで、

スマートボードに映してもよかったかもしれません。

事前に用意した教材に依存し過ぎず、

子どもの活動を生かす授業展開の必要性を感じました。

講義では、管内のICT整備の状況に触れることができました。

“電子黒板活用法”をサブタイトルに掲げた講座の参加者の学校でも、

実際に整備されているのは1校のみ。

また町村によって大きな差があると感じました。

ICTの活用を広めていく上では、

こうした部分がネックになるだろうと感じました。


7月29日(日)、D-project(デジタル表現研究会)北海道 夏の公開研究会に参加しました。
http://www.d-project.jp/2012/workshop/index.html


$授業づくりノート-d-pro kita 2012 summer


いつもはスタッフとして駆け回り、
じっくり講演や実践報告を聞いたり、ワークショップに参加したりする
余裕がないことも多いのですが、
今回は一参加者としてWSにも参加でき、とてもよい研修の機会となりました。


午前は2本の実践報告。
メディア創造力の学習到達目標に意識した実践です。

参考:メディア創造力 学習到達目標の系統表
http://www.d-project.jp/2012/model/dproject-mokuhyo.pdf

いずれも経験と実力のある先生だからこそ実現した、
充実した内容の実践だと思いました。

実践発表の質疑応答、講師と発表者とのやりとりでは、
教科としての位置づけや目標といった部分が話題となりました。


その後も基調講演でも、“ICT活用の大前提”として
児童の実態把握や教科の目標の確認など“授業の創造”の部分と
“ICTの効果的活用”の「良好な関係を築く」ことの重要性が
強調されていました。


ICT機器を使うことばかりに気を取られずに、
教科本来の授業づくりの部分を大切にしなければならないと
改めて感じました。


その後は新聞制作ワークショップに参加しました。
D-project2012新聞制作プロジェクトのキックオフを兼ねたものです。

発達段階に応じ、低・中・高それぞれで課題とする新聞の構成などが提案され、
とても興味深いものでした。