定期考査は過去問をしたほうがいい? | 算数や数学を教える塾講師の独り言

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某学習塾で算数や数学を教えています。
授業などで起こったこと、考えたことなどを中心に書き散らします。

定期考査前に勉強するものに、教科書やワーク、プリントなどがあります。

範囲になっているものをきちんと勉強すれば、点数がでるはずです。

そうは言ってもなるべく楽をして点数を取りたい!という気持ちもあるのではないでしょうか。

そんな時に迷うのが定期考査の過去問です。

塾によっては、過去問を配布しているところもあります。

最近では、学校でも過去問を配布していることもあります。

学校で配布している場合は勉強したほうがいいのですが、塾で配られた過去問はしたほうがいいのでしょうか?

 

まずは学校で配られた過去問と塾で配られた過去問は性質が違うのでそこは気を付けましょう。

学校で配布されるときは、大抵の場合その問題を参考に定期考査が作成されるか、もしくはその過去問の中から出題されるということが多いです。

学校で配布された過去問は絶対に勉強しておくことがおすすめです。

それでは塾で配布された過去問はどう扱えばいいのでしょうか。

 

まず勘違いしてはいけないのはその配布された過去問を参考に問題が作られるという訳ではありません。

その過去問は定期考査の問題を作るときに参考にされるということもありませんし、その過去問から出題されるということもありません。

つまり、学校の定期考査とは全く別物ということです。

この辺りはしっかり理解して、塾で配布された過去問を使うようにしたほうがいいです。

 

子どもたちに過去問と言って配布すると、そこから出題されるかのように過去問を勉強する子がいます。

その過去問から出題されるならいいのですが、そういうことはありません。

そんな過去問に全力を注いでしまうと、全くそこから出題されない…ということもあります。

そうなってしまうと、目も当てられません。

大体そうなったときは試験範囲をきちんとせずに、塾で配布された過去問ばかりを勉強してしまっているということが多いです。

 

塾で配布された過去問は絶対視せずに、1プリントとして扱うくらいがおススメです。

そうは言ってもたまに、昨年の試験問題をそのままという先生もおられます。

ほんとたまにですけどね。

 

もし過去問が手に入っても、きちんと教科書やワークは勉強しておきましょう。