2015年、東京は森美術館の「村上隆の五百羅漢図展」に行った。
村上隆という現代芸術家がいるということくらいしか知らずに行って、仰天した。厳粛なんだけれど、どこか愛らしくて作品にすいこまれてしまった。
美術館には数は多くないけれど足は運んでいるし、海外の絵画作品が日本にやってくると見に行っていた。海外旅行では必ず美術館に行った。
だけど、ずっとここにいたい!と思ったのは、初めてだった。
それから何年か前に、ユニクロと村上隆さんがコラボしたTシャツが発売されて、ふだんそういうものは買わないのに、買ってしまった。
それから時が流れて。
今年の3月くらいにヘアサロンに行った際に、「Casa BRUTUS」を見たら、なんと「村上隆」という文字が目に飛び込んできた。国内で約8年ぶりに大規模な個展が開催されるという特集記事だった。
その名も「村上隆もののけ京都」
夢中で読んだ。
そして、ずっと前のJRのコピーではないけれど「そうだ 京都 行こう」と思った。
そして、ようやくその日がやってきた。
会場は京都市京セラ美術館。
入場してすぐに目を見張るような圧巻の景色。
『あ、あ、会いたかったです』と見上げる私。
それからアドレナリンでっぱなしで会場を回って、出口まで来ると、また戻ってもう1回、たくさんの作品を堪能させてもらった。
もう夢見心地。
▲風神。作品を前にしてスタンプで加工してごめんさない!
京都から帰って1日が経って、少し落ち着いて考える。
なぜこんなに村上隆さんの作品に心ひかれるか、好きなのか。
言葉にするといろいろ浮かぶ。どれもあてはまるようで、でもピンとこない。
好きな理由なんて考えてもしかたないのかもしれない。
そういうことを考える以前に、心が震えてしまうのだから。
好きってそういうことでいいんじゃないかな。