あそびを取りにいこう | 写真家 馬渕久美子blog

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写真家馬渕久美子が写真で語る

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今日はアーティスト写真を撮影しに行ったながれで帰り道いろいろ思うことがたくさんありました



昨日の話になりますが
わたくしはJR天王寺にいたんです

まぁ本当になんでもないね、一日で。

ふらっと写真屋さん寄って。

そしたら駅に人だかりができていて

結果から言うと
無差別殺傷事件があったんですね
刃物を持った男が暴れて 人を切り付けて
乱入した店を目茶苦茶にして取り押さえられた。


大阪で暮らして十年以上経つけれど
どうも年々、街の苛立ちはいきり立つように上昇している

この事件は
わたくしがおこしても不思議ではなかったし

切り付けられても不思議ではなかった。



そんな中で明日の撮影プランをたて、
芸術という娯楽について考えた。



消費することだけが娯楽になりがちなわたくし。


生活が苦しくて、時間に追われてくたびれて

座って手を出せばお菓子が貰えると思うこと

そういう怠慢が基礎になった発想が呼ぶ、すぐくる息詰まりとセットになった苛立ち。


『ずっと待っているのにお菓子が来ないぞ!いい加減にしろ!!』



………。




撮影後、お客様から
お疲れ様とお茶を出して頂いた。


お菓子をのせた容器やナプキンの柄が美しかったので感想をのべると


こうやって工夫するとより楽しいでしょう
というようなことをおっしゃっていた。



遊ぶということは余裕ということ


余裕は努力という能動性なしに本来無いということ


きっと我々は
遊びというものの意味を
怠慢が邪魔して
間違ってとらえたまんま

踏ん反り返ってしまっているんじゃないだろうか。

今日のいちまい

『スプーンに乗った時間も一緒に食べるおやつ』