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【テスラ -6】
「よし! これでニュースだけは聞けるぞ・・・。
えーっ!なってこった。」
それは、驚くべきニュースだった。
アンナも画面を覗き込んだ。
ヒトはいなくなったのにニュースを配信しているのはすべて自動で記事が作られるからだろうと
ケイは思った。
そこにあったのは、『千葉沖に異様な生物群』というタイトルだった。
なんだろうか。
もうすこし詳しく見てみないと。
記事を追いかけると、次にあったのは、
『千葉県沿岸から10キロメートルほど沖合に、数えきれないほどの
クラゲが集結している。
それは、海面から顔をのぞかせているだけで直径が100メートルほどもある。
それが無数に押し寄せているのが見えている。
おかしなことにその上空を飛行した航空機はエンジンが不調となり
引き換えせざるを得なくなっている。』
「なんだって!」
思わずケイは声をあげてしまった。
「そうか!だから戦車なんだ。もし上陸してきたら食い止めるのは戦車しかないということか。」
「どういうことかしら?」
「人工知能テスラは、人類の危難に備えるように作られている。
その危難がこの巨大クラゲだったということだね。」
「深海生物なのかしら?」
「わからない!こんな100メートルもある生物はいまだ報告されたことがないよ。」
「放射能で巨大化したの?」
「いや、違うだろう。ゴジラプロセスはもう何年も前に否定されてる。」
「じゃあ、なんなの?宇宙からやってきたの?」
「そうかもしれないし、もっと別のところからかもしれない。」
「千葉沖以外はどうなのかしら?」
「いいとこに気が付いたね。ちょっとまって検索する。見出しがでてる。」
『世界各地で巨大クラゲが襲来』
「やっぱりそうか。これは世界規模で同時多発的に起きていることなんだ。
ということは、宇宙から来たのかもしれない。」
「どうしたらいい?」
とそのとき、いくつもの鈍い射撃音が灯台を揺るがした。
ついに戦車が沖合に向けて射撃を始めたのだろう。
「おにいちゃん!どうする?」
「いまは、おさまるのを待つしかない。」
脱出するのは一段落してからだとケイはすぐに判断した。
ケイは、アンナをしっかりと抱きしめた。
(続く)
【2015年2月記】
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