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【テスラ -5】

こういうときは腹ごしらえが肝心だ。

「アンナ! ちょっと冷蔵庫の中身を確認しようか。」

「わかったわ。」

二人は、400リッターぐらいの大型冷蔵庫を開けてみた。

一番上の扉を開けると、最初に調味料が目に付いた。

シーザードレッシング、ごまドレッシング、1リッターの醤油のボトル、昆布つゆ、

中濃ソース、やきそばソース…。すべて未開封で賞味期限が1年ほどある。

そういえば、半年ごとに中身を入れ替えると言っていた。

少し前に入れ替えたのだろうとケイは思った。

バター、チーズ、ハムなんかもある。

チーズは、もちろんフレッシュチーズではなくハードタイプだ。

さすがに生肉は置いてない。


「ケーキはないのね。」

「ゴメン。オーダーし忘れた。」


2段目の引き出しは、冷凍室になっている。

製氷機に四角い氷とそのわきには、業務用のハーゲンダッツがあった。

アンナの目が輝いた。

「わーっ!スゴイ。レアチーズとラムレーズン どっちも2リッターだわ。」

「いいね。食後に食べようね。」


その下の引き出しには、冷凍食品がところせましと並べられていた。

ブロッコリー、枝豆、ほうれん草、ハンバーグ、タコ焼き、コロッケ、

それに讃岐うどんまである。

それにご飯のパックも20個以上入っている。

「たぶん2週間ぐらいは大丈夫だね。でも、ひとつ心配事はあるけど。」

「なーに?心配事って?」

「それは、停電なんだ。電気のない冷蔵庫ってただの保管庫だからね。」

「まあ、そのときに考えれば…。」


一番下の野菜室には、野菜ではなくタッパーがいくつか並んでいた。

ひとつ手に取ってあけてみると、キラキラしたものが見えた。

ケイは、ひとつまみ手に取ってしげしげと眺めた。

「これは、星の砂みたいだね。」

「なんでここにあるの?」

「オーナーの趣味なのかな。たしかに九十九里までいくと採れる場所があるみたいだから。」

「なんのために冷やしてるのかしら。」

「わかんないね。」


ケイは、讃岐うどんを2玉軽くゆでてフライパンで炒めてから、

そこに焼きそばソースを投入した。

その上にチンしたハンバーグを載せて粉チーズをふりかければ

美味しい焼うどんのできあがり。

「さあ、召し上がれ!」

「おにいちゃんは、あいかわらず手際がいいわ。うん、これはおいしい。」



二人はすぐにたいらげて、次のアイスにとりかかった。

ハーゲンダッツをよそいながらアンナがつぶやいた。

「これから、どうするの?」

「ちょっと考えがある。」

ケイは、トランシーバとPCをケーブルでつないでから、小一時間格闘した。

ようやく画面になにかが写り始めた。

「よし! これでニュースだけは聞けるぞ・・・。

えーっ!なってこった。」

それは、驚くべきニュースだった。

(続く)

【2015年2月記】





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