制限酵素その2[025] | 主婦がサイエンスに挑む。研究室マンガ

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樹庵じゅあんです。本業は研究室の技術員。兼業でマンガ・イラスト制作をしています。趣味はガーデニング、クラシックコンサートに行くこと。

[024]のつづきです。


私の中の、イメージを描きだしてみました。




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 ↓↓ もっと詳しく知りたーい!と、お勉強に感心のある方向けに、↓↓ 
↓↓ わかりやすいテキストがあったので、コピペしておきますね~。  ↓↓

「遺伝子工学」 -DNA用のハサミとノリ-
DNAという言葉を聞いたことがありますか?
DNAは人間を含むすべての生物が体の中に持っている核酸という物質です。
生物の体 からDNAを取り出すと、試験管の中にプカプカ浮かんでちょうど
糸くずみたいに見えます。でも、実はこの糸くすが生物の体の中で 一番
大切なものなのです。 DNAは簡単に言うと生物の設計図と取り扱い説明書を
あわせた本みたいなものです。
 もちろん、君の体の中にもこのDNAという本が あります。
その本の総文字数は60億、ページ数はなんと4万!。4万ページの本って
想像つきますか?。君が目にする本のうち、枕に なりそうな百科事典
だってせいぜい1000ページ位です。DNAの本は百科事典40冊より厚いんです。
そして、その1ページ、1ペー ジにとても大切な情報が1つずつ記されています。
君の体はその本に書かれたたくさんの情報をモトに作られ、組み立てられています。
さらに、君の体はそこに書かれたたくさんの情報によって動いています。
私たちはそれらの大切な情報一つ一つを「遺伝子」と呼んで います。
DNAと遺伝子については多くの科学者たちが研究を行い、いろいろなことが
わかってきています。現在では、遺伝子を調べること で病気の原因を探ったり
(遺伝子診断)、遺伝子を操作して難病の治療に使ったりできるようになりました(遺伝子治療)。
また、植物の遺伝子を操作して、病気に強い新しい作物を作り 出すこともできるよう
になりました(遺伝子組換え植物)。
 
このように遺伝子(DNA)を操作し、利用することを遺伝子工学と呼びます。
実は遺伝子工学の歴史はまだ30年ほどしかありません。
たった30年という短い時間で爆発的なスピードで進歩してきたのです。
そ のきっかけになったのが制限酵素と呼ばれるDNA用のハサミの発見でした。

さて、DNAを切るとは具体的にどういうことでしよう?。それにはまず、
DNAについてもう少し知る必要があります。実際のDNA は長いヒモの様な形をしています。
そして、そこにはたった4種類の文字だけを使って遺伝子という情報が書き込まれています。
つま り、DNAの本はA、T、G、Cの4文字をいろいろな順番で並べて、4万種類もの遺伝子に
ついて記録しているのです。

制限酵素はDNA上のA、T、 G、Cのある特定の並び方を見つけだし、そこを切断する特徴を
持っています


通常、DNAは2本のヒモ の4文字同士がくっついた状態で存在します。このとき、かな らずAと
Tがくっつき、GとCがくっつくという決まりがあり ます。
制限酵素はDNA上のある並びを見つけ出し、ハサミのように切れ日を入れます。
同様に反対側 にも切れ目が入ってDNAは切断されます。
現在では300 種類以上の制限酵素が見つかっていて、それぞれが違う並び方
を切断することが分かっています。それらを使えば、長いDNA をこま切れにして様々なことに
利用することができるのです。
また、DNA用のノリとしての働きを持つリガーゼという酵素も 見つかっていて、
こま切れのDNAどうしをくつつけることもで きます(IV)。 このDNA用のハサミとノリの発見が
今日の遺伝子工学の発展 に重要な役割を果たしてきたのです。
制限酵素を初めて発見し たH・O・スミスらは1978年にノーベル賞を受賞しています。


(引用:財団法人 環境化学技術研究所>ミニ百科>遺伝子>遺伝子工学(著:中村 慎吾))

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