コロナ禍でも自衛隊へ入隊した若者がいる。
本当なら入隊式には父兄が呼ばれ見守られながら行われたりするのだが・・・・動画を観る限りそういう雰囲気はない。
入隊式・・・・私の入隊式はもう昔々の話で制服も違うし古い話だね。
私が入隊した時代と今は制度そのものが違う。
動画に出て来る真駒内駐屯地は私にとっては馴染みの深い駐屯地である。
かつてここに第三教育連隊という新隊員の教育隊があった。
北部方面隊、北海道の陸上自衛官の新隊員教育のメッカであった。
現在は第三教育連隊は無くなり第120教育大隊が置かれている。
新隊員とはいっても昔は二等陸士から始まったが、今は一般入隊は「自衛官候補生」という二等陸士という階級を与えられていない身分の任期制の自衛官候補生である。
二等陸士の階級を与えられ襟に桜の徽章があるのは「一般曹候補生」で自衛官候補生ではなく非任期制隊員としての採用である。
動画で一般曹候補生の指揮を執っていた陸士長はおそらく陸曹候補生が狭き門で難関なため陸曹になるには一般曹候補生を現職自衛官で受験して合格したのだろう。
早く陸曹になるのなら陸曹候補生の方が早いかも知れないのだが合格して選抜されるにはなかなか・・・・保証はないからね。
そういう人は外から一般曹候補生で陸曹を目指した方が確実に陸曹になれると踏んだのだろう。
一般曹候補生でも7年以内に陸曹になれなければ自衛官を辞めなければならないんだけどね。
でも陸士長でも新隊員の教育を受け直すのかね・・・。
職種徽章も無かったし階級だけそのままで教育を受けるのか・・・。
こういうのも私はよく知らない。
時代が変わり制度も変わったりしているからね。
陸士長でまた新隊員教育を修了して続く後期教育を終えて部隊へ配属になったら新兵扱いなんだろうか?
女性自衛官もたくさん入隊している。
第三教育連隊で初めて女性自衛官を受け入れた時、私も真駒内で勤務していたが毎朝「せ~きょ~ ワックたい」と行進している新隊員を観ていた。
駐屯地の雰囲気が変わったからね。
それ以前は圧倒的に男しかいなかったから。
戦車は今でこそ女性も受け入れているが、私の時代は機甲科は女性自衛官は配属されていなかった時代で部隊には女性は一人もいなかった。
新隊員を終えて部隊へ配属されても機甲科部隊にはどうせ一人もワックは配属されないという思いもあってワックの新隊員の毎朝の行進を微笑ましく眺めていたものだ。