映画「八甲田山」やっぱり本物は違う | 戦車兵のブログ

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今日の札幌は暑かった。

 

北海道神宮例大祭で街はお祭だ。

 

今日は引越し作業はお休みして朝から街へ出た。

 

明日はガルパンの劇場版が公開するのだが、同じ映画館で「午前十時の映画祭」で「八甲田山」が上映されている。

 

映画「八甲田山」は幾度となく観た映画だ。

 

リバイバル上映で過去に映画館でも見ているのだが、「八甲田山 4Kデジタルリマスター版」として大きなスクリーンで見ることができた。

 

本物はいい、大自然を相手に演者もスタッフも過酷な状況下で身体を張って撮影しているのが迫力となって迫ってくる。

 

今まで幾度も見て内容だって熟知しているのに決して飽きさせずスクリーンから目が離せない。

 

冷え冷えとする八甲田山の惨劇が迫ってくる。

 

 

 

出演人も豪華だ、今となっては故人が多くなって残念だが・・・・。

 

八甲田山を知らない人へあらすじ。

 

明治34年(1901年)末、日露戦争を目前にした陸軍では寒冷地訓練が必要とされていた。

 

そして青森と弘前の2か所から出発する雪中行軍演習が実施されることに。

 

その目的地に選ばれたのは、一つ間違えば生きては帰れぬ冬の八甲田だった―。

 

原作は1902年の八甲田雪中行軍遭難事件という実話を基にした新田次郎著「八甲田山死の彷徨」(1971)。

 

青森歩兵第五連隊神田大尉(北大路欣也)と弘前歩兵第三十一連隊徳島大尉(高倉健)は、“雪の八甲田を歩いてみたいと思わないか”という上官からの提案を受けた。

 

弘前歩兵第三十一連隊長児島大佐(丹波哲郎)と青森歩兵第五連隊長津村中佐(小林桂樹)は、どうせなら八甲田ですれ違う行軍計画にしようと気軽に口約束をする。

 

そして出発前、弘前の徳島大尉の私邸で勉強会を終えた神田と徳島は、雪の八甲田での再会を誓い合ったのだが―。

 

 

高倉健、北大路欣也主演。

 

北大路の台詞「天は我々を見放した」は当時の流行語になった。

 

監督は森谷司郎、音楽は芥川也寸志で翌1978年3月の第1回日本アカデミー賞音楽賞を受賞している。

 

芥川也寸志の音楽が最高にいい。

 

陸軍戸山学校軍楽隊出身で父親は芥川龍之介だ。

 

芥川也寸志の音楽を聴くだけでも映画館で見る価値はあるね。

 

 

これだけの大作は映画館で観ることをお勧めする。

 

これだけの寒々とした映画は見終って外に出たら急に現実に引き戻されてしまった。

 

青森県は私のルーツの一つでもある。

 

弘前三十一聯隊は御先祖様も所属していて日露戦争の黒溝台会戦で戦った。

 

先祖をいろいろ辿ると日露戦争では旅順や奉天で戦った者や黒溝台で戦った者の血が私にも流れているんだな・・・。

 

八甲田山から生きて還った将校も後の日露戦争で戦い全員戦死した。

 

明日はガルパンが劇場公開されるけれど、時間のある方は映画「八甲田山」を劇場で見て欲しい。

 

DVDで観るのと違い迫力が全く違う本物の映画だって感じがするよ。

 

そういえばガルパンでも八甲田山パロディでやっていたね。