テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲として余りにも有名な歌だが、なによりも歌詞が秀逸である。
作詞家の及川眠子さんは戦車好きで、今年は一緒に戦車射撃競技会を見学した。
いろいろプライベートで大変なことがあったり、病気になったりと近年大変だが、とっても素敵で逞しい女性です。
私は『新世紀エヴァンゲリオン』はよく知らないが、この歌は大変好きである。
発売・アニメ放送終了から20年以上経過しても一定の人気は維持している。
パチンコ機の「CR新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ(ビスティ)、10年ぶりの新作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』等で再び注目を集め、日本音楽著作権協会 (JASRAC) における著作権使用料分配額(国内作品分配額ベスト10)では2007年度に総合7位、2008年度に総合8位、2009年度は総合3位に入りJASRAC賞銅賞を受賞し、2010年度はついに総合1位でJASRAC賞金賞に輝いた。
カラオケでも常にトップ5(2012年時点)に入り、いまだ人気のある楽曲である。
また、2012年5月には日本レコード協会より着うたフルで75万DL達成が認定され、先に達成していたインターネット配信プラチナ(25万DL)と合わせると、フル配信での100万DLを達成している。
その後2014年1月に着うたフルとインターネット配信を統合して「シングルトラック」として認定するよう変更されたため、2014年1月に正式にミリオン(100万DL)認定された。
『残酷な天使のテーゼ』は、高橋洋子の11枚目のシングル。
1995年10月25日にスターチャイルドから発売された。
テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲。
50万枚以上を売り上げるヒットを記録した。
「テーゼ」とはドイツ語で命題・定立を意味する。
キングレコードのプロデューサーから「哲学的な」「難しい歌詞にしてくれ」と作詞の依頼を受けた及川眠子は「萩尾望都さんの『残酷な神が支配する』という漫画を見てパッと閃いて、これを使おうと思った」と語っている。
また未完成の第2話までと企画書のみを渡された状況での発注であり、企画書も熟読することはなかったという。
「『14歳の少年少女』『お母さん』『年上の女』というキーワードが浮かんだが、高橋洋子が歌うのならば、14歳の子供の立場からでは変なので「「坊や大きくならないで」と願う母親の心情をレトリックを駆使して」詞を書いた。
なお歌詞の「神話になれ」は最初「凶器になれ」と書いたが、「狂気」に聞こえてしまうから、とリテイクが出て書き直したそうである。
庵野秀明監督の構想ではオープニング曲は歌劇『イーゴリ公』の「韃靼人の踊り」を使用する予定だったが、TV局側から「クラシック曲ではTVアニメが始まったということが分かり難い」とNGが出てしまったため、その代わりとして「残酷な天使のテーゼ」が制作されることになった。
プロデューサーの大月俊倫は作詞家と作曲家をあえて一度も会わせずに制作させている。
歌手の高橋もレコーディング時点では本編を見たことがなく、内容もほとんど知らされていなかった。
作詞を担当した及川眠子は『残酷な天使のテーゼ』と同じく、本編を殆ど見ないまま詞を書いたことを明かしている。
当時、本編1話分だけのビデオをプロデューサーに渡され『これ観て感じたことを書いて』という指定であった。
「それが“死んで生き返る”という内容で、『ああ~“輪廻”ね』って書いたのがアレ(魂のルフラン)」とのこと。
及川さんがクラーク博士の銅像のある羊が丘公園近くを車で通ったとき、「最近は少年を大志を抱けじゃなく、少年よ神話になれって言うらしいよ」と言った。
最近、某CMで「少年よ神話になれ!」とTVから流れたびに私はニヤニしている。
「少年よ凶器になれ」じゃなくて良かったね。