自衛隊の階級(上)16等級で22万7000人の秩序を保つ トップ「4つ桜」は4人 「5つ桜」は | 戦車兵のブログ

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自衛隊の階級の話か・・・。


これ本一冊書けるくらいいろいろあるんだよね。


単純なようで単純じゃない。


以下産経ニュースより転載




自衛隊は絶対的な階級社会だ。部隊の秩序を保つためには、指揮命令系統を明確にしておくことが必要だからだ。


その階級は16等級に分けられている。



大別すると、上位8階級が「幹部」。中間に「准尉」があり、下位7階級が「曹」と「士」だ。



 実際の人数でみると(平成28年3月末現在)、幹部は4万2478人、准尉4491人、曹13万7898人、士4万2472人。



人数構成はピラミッド型になっておらず、ちょっとアンバランスな形になっている。



 上位7階級の「幹部」は、幹部自衛官とも呼ばれる。



一般的な軍隊でいう「将校」にあたる。




 陸上自衛隊を例に階級の名称を挙げると、偉い順に、陸将>陸将補>1等陸佐>2等陸佐>3等陸佐>1等陸尉>2等陸尉>3等陸尉。



海上自衛隊であれば「陸」が「海」に、航空自衛隊は「空」になる。



階級は制服の肩や襟などに付ける階級章で示される。



階級章は日本らしく桜をイメージした「桜星」と線を組み合わせた図案になっている。




 幹部自衛官のうち、最も下の階級が「尉官」、つまり1尉、2尉、3尉だ。



一般的な軍隊でいえば、大尉、中尉、少尉にあたる。



防衛大などを卒業し、幹部候補生学校での教育を終えた新米の幹部自衛官は、3尉からスタートし、昇任の階段をのぼっていくことになる。



幹部自衛官の最下位とはいえ、3尉といえば数十人を率いる「小隊長」クラス。



ベテランの曹など、自分よりずっと年上の部下を持つこともある。



尉官よりひとつ上の階級が「佐官」で、上から1佐、2佐、3佐。一般的な軍隊の階級でいえば大佐、中佐、少佐に該当する。



1等陸佐であれば1000人規模の部隊を率いる「連隊長」、1等海佐であれば、例えば海自最大の護衛艦である「いずも」といった大型の護衛艦の艦長クラスになる。



以下、2等海佐なら通常の護衛艦の艦長、3等陸佐なら200人程度を率いる中隊長クラスだ。


防衛大などを卒業した幹部自衛官であれば、定年までに最低でも2佐までは昇進する。



 佐官の上で、自衛隊組織のトップを構成するのが「将官」、つまり将と将補だ。



最上級の階級である将は、桜星が3つの階級章を身につける。



約22万7000人の自衛隊の中でも60人ほどしかいない。



 将の中でも一段上の「4つ桜」の階級章を付ける自衛官が4人だけいる。


全制服自衛官のトップにあたる統合幕僚長と、各自衛隊トップの陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長だ。



 自衛隊では将官は2階級だけだが、海外の軍隊では「大将」「中将」「少将」の3階級に分かれていることが多い。



国際的には、自衛隊の幕僚長は「大将」、それ以外の将は「中将」と同格とされ、将補は「少将」と同格とされている。



 ちなみに、内閣総理大臣旗と防衛大臣旗には、「5つ桜」があしらわれている。


(政治部 千葉倫之)


(産経ニュース)


同じ階級でも「先任」「後任」先に昇進した方が「上級者」となるのだが、役職が後任の者が上なら・・。


いろいろあるのです。


一等陸佐の階級にも同じ一佐なのに「階級」があるのです。


そういうことを知っている自衛官も意外と少ないのです。


階級社会は奥深いものなのです。