演劇体験教室2013 第2回「サインマイム」(井崎哲也)報告 | 社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

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1980年設立。おかげさまで2020年4月に創立40周年となります。
江副悟史代表のもと、ろう者18名、聴者1名で活動しています。
手話狂言、視覚演劇、ムーブメントシアター、手話教室、視覚ワークショップ等...
東京都品川区のトット文化館を拠点に活動を展開しています

2月15日もお天気が悪いなか
参加して下さった9名の方々、ありがとうございました。
今日から参加の方も、前回に引き続きの方も、
去年、参加して下さった方も
楽しんで下さったようです。

今回は参加してくださった3人に感想をいただきましたので紹介します。
ありがとうございます!

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サインマイムって?パントマイムとどう違うんだろうと思っていました。
今回の体験を通して、パントマイムは立ち位置を移動したりするのが、
サインマイムは立ち位置を移動しないで表現する。
指一本から身体全体を使って遠近や大小を表し、
動きの早さ、遅さで情景を表し、視線などで高低などを表し、
ある一部分の表現と全体像の表現をすることによって状況を表したり。
また静止することによって役を変え、二役(3役)を演じたりと、
サインマイムのことを学びました。

実際にやってみると、身体の向きと視線が逆になったり、
手から身体に移すタイミングがうまくいかなかったりと、
見るとやるとは大違い!
ちょっぴりへこみましたが、
井崎さんから、最初からは無理、練習が必要と言ってくれた一言が救いでした。
今は、二の腕が軽い筋肉痛です。


参加者 古林京子さん

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サインマイムは手話とパントマイムの2つを合わせて創り出した表現方法ということで、
《馬》を表現するだけでも
耳、鼻、乗った時の様子、走った時の様子、
馬のたてがみや騎手の帽子やスカーフのなびく様子、
走った時の雲が流れていく様子等、
様々な表現方法があるのだと今さらながら
観察力、洞察力の乏しい自分を再認識しました。

また父親と子供と母親の三人が散歩する様子は、
一人で三役も表現することになるので、
各々の表現、しぐさ、背の高さ、目線の方向と
自分でその場をイメージしながら表現する大切さ、難しさがありました。
また一つ一つの表現の間に《間》をおくとメリハリのある演技になるのだなと思いました。

木こりと木も、
木こりが木を切った時の木が感じるであろう心を
自分なりにイメージして表現してみたら、
見ている方達にうけていたので、
更に磨きをかけて演じることが出来たらいいなと思いました。

今回のような演劇体験は自分が演じるのも楽しいですが、
他の方達の演技を見るのはもっと楽しく、
あそこはなるほどあういう風に演じると良いんだなとか、
あそこはこうした方が良いかな等と勉強になります。
そして最後に井崎先生の演技を見るとなるほどと納得がいきます。
まだまだ真似しての演技には程遠いですが、
また機会があったら更に磨きをかけていきたいと思いました。


三ツ木知美さん

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初体験のサインマイムのワークショップ。
最初は雨の表現。
井崎先生に、「雨は?」と言われ
みんな雨の手話をしましたが、

井崎先生の手にかかると、ポツリと雨が降り始め、
だんだん豪雨になってゆく様子が見事に表現され、
美しい絵本を観ているようでした。

言葉はないけれど、そこには確実に伝わるものがあって、
想像力があって、
笑いがあって、
感動があって、
表現者を目指す一人として、心に刻む瞬間を、たくさんいただきました。

大窪みこえ(ワハハ本舗)さん
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次回の第3回は2月25日(月)19時~21時
「剣舞」。
渚香織がご案内します。
木刀を使って美しく、カッコよく、舞ってみませんか?
申し込みはこちらからどうぞ。

http://www.totto.or.jp/jtdtop.html

単発の参加、大歓迎です。
お待ちしています!