演劇体験教室 第6回「手話狂言」 | 社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

1980年設立。おかげさまで2020年4月に創立40周年となります。
江副悟史代表のもと、ろう者18名、聴者1名で活動しています。
手話狂言、視覚演劇、ムーブメントシアター、手話教室、視覚ワークショップ等...
東京都品川区のトット文化館を拠点に活動を展開しています

6月15日のテーマは「手話狂言」、
9名の参加がありました。


伝統芸能である狂言を手話でやることになって30年になりました。
ご存知の通り日本ろう者劇団の活動の柱になっており、
毎年1月には能楽堂で発表しています。


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小泉文子が担当しました手話狂言、
まずは構えと歩きを学びました。


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日常とは違う歩き方に皆さん苦労しました。
腰を落とし、膝を曲げてすり足で歩くので大変です。


次いでやったのは道行き(みちゆき)。


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これは狂言の基本的な歩きとなるもので、
舞台にみたてて直線に、カーブしながら、

あるいは舞台の対角線に沿って歩く練習です。


最後には学んだ歩きを活かして
一対一で狂言の台詞を手話で演ってもらいました。


この時の手話は普通にではなく、
大きくゆっくりと表すことが大事です。
歩きを忘れてしまったり、
台詞を忘れてしまったり、
相手との呼吸が合わなかったり
と難しさはひとしおでした。


狂言の基本的な動作を学んでいただいた皆さんには
今後、狂言の鑑賞に思い入れがあることでしょう。

お疲れさまでした。