第7回演劇体験教室の報告 | 社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

1980年設立。おかげさまで2020年4月に創立40周年となります。
江副悟史代表のもと、ろう者18名、聴者1名で活動しています。
手話狂言、視覚演劇、ムーブメントシアター、手話教室、視覚ワークショップ等...
東京都品川区のトット文化館を拠点に活動を展開しています

こんにちは、早い者で5月になりました。

春ですね。温かくなっていますね。私はくしゃみがひどいです。。


さてそんな一日、4月27日は第七回を迎えました。早いですね。


池田大輔講師による「身体表現と演技について」

彼は2000年度文化庁芸術祭新人賞を取っており、その実力には定評があります。

参加者もドキドキのなか、10人で始められました。


1.演劇のジャンルについて

舞踏、舞踊、パントマイムなどなどあるが、「ろう演劇」という言葉は辞書には載っていない。

どういうものかをこれから体験しよう。


2.歩き方

女は男役として、男は女役として歩いてみる。

嘘くさく歩くのではない、自然に歩くことのむずかしさを体験。

ほんの少しだけでそれっぽく見えるのには不思議。




3.「色」を表現するとは?

池田講師はかつて参加したワークショップで「色鉛筆を表現せよ」と言われたとか。

みんなだったらどうする??

たとえば「青」だったら何を連想する?そこからイメージを膨らませて表現していく。

青なら「空」。空を見上げるだけでもOK。

いろいろなことを思い浮かべ、それに関して表現するだけでOK。


4.四季を表現する

それぞれの季節が一つずつの部屋にわかれている。

移動するごとに季節に応じた動きをしてみる。

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団-池田大輔 芝居3

一つの動きを季節に応じて変化させるのも面白い。

「酒を飲む」「寝る」「歩く」だけでも四季を表現できる。


5.ドアを開ける練習。取っ手の持ち方、ドアの開け方等。。


社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団-池田大輔 芝居2


6.5人で1列になり、池田講師の後をついて歩く。講師のまねをする。

これがなかなか傑作。

真似をすることのむずかしさが観客には面白い。



社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団-池田大輔 芝居1

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団-池田大輔 芝居4

などなど・・

少しの表現でも十分に伝わるし、作りすぎないこと。丁寧にやる事の大切さを参加者一同、実感できたと思います。


それにしても、参加者もだいぶ慣れてきましたね、7回目ともなると。

いろいろな表現を恥ずかしがらずに楽しんで出してくれました。

とてもうれしい事です!



さて次回はゴールデンウィークをはさんで2週間後の

5月11日です。


小泉文子講師による「手話狂言」です。

足袋または汚れてもよい靴下をお持ちください。


普段なかなか体験できない事です。

一回限りの参加も大歓迎ですので、是非是非お申し込みください。

お待ちしております!