2024年6月某日、福井県にある「恐竜博物館」に行こうと思ったのだが、駐車場に向かう途中、「ネットで予約しないと入場出来ない」旨の看板を見つけた。大急ぎで予約を入れようとしたものの、7月中旬まで購入出来ない事がわかり、門前払いとなってしまった。
これはこれで残念だったのだが、この日はもう一つ目的があった。せっかく福井まで行くのなら、お蕎麦を食べたいと思い事前に調べていたのだ。
お店の名前は「石挽き蕎麦 好太郎」。えちぜん鉄道「発坂(ほっさか)駅」のすぐ近くにあるお蕎麦屋さんだ。
実際に行ってみてわかったのだが、案内の看板が無ければ、ちょっとわからない、奥まったところにお店はあった。
お店に到着した時間は12時30分。お昼時だったので覚悟はしていたが、やはり混んでいた。しかし、もっと驚いたのは駐車場に停まっている車のナンバーだ。
石川は想像の範囲内だか、それ以外にも「大阪」「愛知」「京都」など、多くの県外ナンバーを確認出来た。そこまでして食べたくなるお蕎麦となると、否が応でも期待してしまう。
約1時間待ってお店に入ると、メニューを確認し、早速注文した。注文したのは「辛味大根おろしそば(十割)大盛り」だ。
家でテレビのCMを見ていて「越前おろしそば」が食べたくなったのが注文した大きな理由だか、実は「辛味大根」が大好きなので、このメニューを見つけたらには選ばずにはいられない。
注文した時に頂いた蕎麦茶と蕎麦揚げ(?)を食しながら待つこと10分。ついにご対面となった。
これだけ期待して待ったのだ。能書は置いといて、まずは「いただきます」。
蕎麦をおもむろに箸でとり、つけ汁につけ…って凄い量の辛味大根おろしだ。これほどの量、僕は見た事がない。たいがい、食べ終わる頃には大根おろしはなくなって、普通につけ汁で食べるのと変わらなくなる事が多いのだが、これなら最後まで大丈夫そうだ。
気を取り直して蕎麦を口に運ぶ。辛い。とにかく辛い。だけど美味しい。蕎麦も噛み応えがあり、風味も強く個人的には好きだ。これは箸が止まらない。そして、思った通り最後まで「辛味大根おろしの蕎麦」として食べる事が出来た。
さらに、ちょっと遅れて出て来た「蕎麦湯」をつけ汁に投入し、最後まで堪能することが出来た。
これは、遠くからでも食べに来たくなる気持ちがわかる。蕎麦好きにはたまらないのではないだろうか。これだけ美味しい蕎麦を食べられたのだ。最後の締めの言葉はこれしかない。
「ごちそうさまでした」