この記事は、町内会の文化祭に出展したものです。どうぞよろしくお願い致します。
『加賀100万石の温泉』
以前、北陸新幹線が金沢まで延伸した際に、関東圏から多くの観光客が訪れた、というニュースを見た記憶があります。
その訪れた観光客へのインタビューの中で、「石川県に来て何をしますか?」という質問に対して、一番多かったのが「石川県のグルメを堪能する」でした。
石川県のグルメと言えば「カニ」を想像する方も多いと思いますが、「お魚」もとても美味しいと思います。
初めて石川県に来た時に、赤身の刺身を食べたのですが、それが絶品で、しかも非常に安かった事が強く印象に残りました。また、実際に住んでからも近くのスーパーで刺身を購入して食べてみたのですが、それも非常に美味しかったです。
石川県でグルメを堪能するというのは、確かに大きな理由になると実感します。グルメ以外にもいくつか挙げられていましたが、その中にあったのが「温泉」でした。
石川県と言えば温泉も有名で、現在(2022年11月現在)は特急が停まり、敦賀(福井県)まで北陸新幹線が延伸してからは停車駅となる「加賀温泉駅」は、「山代温泉」「片山津温泉」「粟津温泉」「山中温泉」への玄関口となっています。そして、小松にも都市型温泉施設があり、やはり温泉は身近な存在です。
そんな温泉が豊かな地に、ほとんど見なくなった施設があります。
『歴史ある銭湯』
小松駅から少し離れた場所に、その施設はあります。それは「銭湯」です。
僕の人生の中でも、近所に銭湯があったのは過去一度だけだったのですが、結局その時は入らず終いでした。当時はまだ若かったので特に温泉が好きだったわけでもなく、ましてや銭湯は温泉ではありません。
「家でお風呂に入れるのに、何でわざわざ外に、お金を出して風呂に入りに行かなければならないんだ」と、思ったものでした。
そのうち年齢を重ねる内に、どんどん温泉が好きになり、九州に引っ越した時は、近くに日帰り温泉があった事から、温泉に行く機会が多くなりました。また、値段もリーズナブルであった事もあり、回数券を購入して、週末だけでなく、仕事が早く終わった時には平日にも行っていました。
しかし、その地にはやはり銭湯はありませんでした。
そして、2022年。石川県小松市に引っ越してきたのですが、その前に住居探しにホテルに泊まった時に、都市型温泉施設の事を知り、小松に来てからしばらくはそこへ行っていました。
少しづつ小松の生活にも慣れてきたある日のこと。飲食店で食事をしている時に、そこの女将さんに小松の温泉施設の話をしたところ、「もう一つあるよ」という発言。その施設というのが「角湯」でした。
ネットで調べてみると、角湯は創業が1908年(明治41年)で、すでに110年以上の歴史があるとのこと。これほど歴史がある銭湯なら、「行ってみたい!」と思うのが人情というもの。さっそく行ってきました。
ところが、地図で調べた場所に行っても、銭湯らしき建物が見つからず、その周辺をグルグル周ってしまいました。そして、ふと見上げると「ゆ」の看板が。やっと見つけました。
苦労して見つけただけに、お湯は最高でした。明治時代から続いているからか、湯舟はあまり大きくなく、いわゆるテレビで出てきそうな銭湯ではありませんが、個人的には逆に気に入りました。同じく壁に「富士山」の「壁画」は描かれてはいませんが、代わりに「写真」が貼られて(?)いました。銭湯は、小松が誇る「銭湯遺産」なのではないでしょうか。


