『移動式駄菓子屋ゲーセン計画案』
2018年6月のある日、いつものようにネットを見ていたところ、気になる記事を見つけました。
そこには「あなたの街に駄菓子屋ゲーセンがやって来る!」と書いてあり、内容を確認してみると、「クラウドファンディングを利用してゲーム筐体を積み込んだ移動式ゲーセンを作り全国を巡業したい」というものでした。
昨今のゲームセンターを取り巻く環境というのは、極めて厳しいようで、SNSには多くの閉店情報が流れてきます。さらに、ゲームセンターが全盛期だった80〜90年代に活躍したゲーム、いわゆる「レトロゲーム」に絞ってみると、遊べるお店というのはさらに少なくなり、遊びたくても遊べない状況となっています。
そんななか登場した移動式ゲーセン、いわゆる「ゲーセンカー」というのは、この状況を打開する方策の一つとして、画期的なアイディアだと思いました。
そして、そのアイディアを知った時に、過去に読んだある本の事を思い出しました。
それは『私、フラワー長井線「公募社長」野村浩志と申します』という本です。
この本は、山形県にある「山形鉄道」において社長を公募した事があるのですが、その時に社長になった野村浩志氏の自叙伝のような内容でした。(現在は退任されています)
この中で、社長になる前の個人的な活動として、「移動駄菓子屋美術館」というものが登場します。これは、野村氏自身が趣味で描いていた絵(色鉛筆のみ使用)を改造した軽ワゴンに乗せ、イベント会場などで荷台を展開する事で「美術館」になるというものでした。同時に、駄菓子も販売した事で子供たちが集まり、最終的には新聞やテレビで紹介されるほど話題になったようです。
ちなみに、この活動も最初のうちはほぼボランティアであり、売り上げは「駄菓子」によるものだけだったようです。しかし、「移動式駄菓子屋ゲーセン」を実現するには、ヒントが散りばめられているのではないかと思いました。
そんな事を思い出しながら、先述したゲーセンカーのクラウドファンディングについて僕も少額ながら協力したものの、残念ながら成功には至りませんでした。僕は現在、福岡県に住んでいるのですが、発案者の方は佐賀在住という事で、成功したらゲーセンカーを見に行こうと思っていたのですが、それは夢となりました。
そこで、移動駄菓子屋美術館とゲーセンカーのアイディアをベースに、僕も勝手に考えてみました。
使用する車は商用軽バンとし、筐体も出来る限り小型のものにします。とは言え、高さ制限や広さもあるので、テーブル筐体なら2台か3台が限界でしょうか。
筐体は、両側にあるスライドドアとバックドアを開けた状態にし、荷台の際に配置します。プレイヤーは、車外に置いた椅子に座るか、立ったまま遊びます。立ったまま遊ぶというのは、日本のゲーセンとしてはあり得ないかもしれませんが、「駄菓子屋に置いてあるゲーム」と考えるならば、味もあるのではないでしょうか。
正確な寸法がわからないので想像の部分も多いのですが、ある程度形になるのではないかと思います。また、駄菓子は車外にパラソルとテーブルを設置し、そこで販売をします。ちょうど、都市部でお昼時に弁当を販売している光景に似ているのではないかと思います。
今はまだ単なるアイディアの域ですが、その時期がきたら、本格的に考えてみようと思います。

