『佐賀のすごいところをサガそう』
以前、アニソンバーの女性キャストにこんな質問をした事があります。
「九州7県を全部言ってみて」
その娘はこう答えました。
「福岡、長崎、鹿児島、熊本、大分、宮崎」6つまでは比較的順調に出てきたのですが、最後の一つがどうしても出てきません。悩みに悩んだところで、「あっ」と不意に声を出しました。ようやく思い出したようです。そして、彼女は自信満々に答えました。
「沖縄」
他のキャストの娘数人にも同じ質問をしたのですが、やはり最後の一つがなかなか出てこない傾向にありました。もちろん正解は「佐賀県」です。
佐賀県は福岡県と長崎県に隣接しており、どちらも全国的に有名な県です。もう少し視点を広げてみると、明治維新関連では外す事の出来ない鹿児島県、温泉地「由布院」「別府」がある大分県、ゆるキャラ「くまモン」が営業部長をしている熊本県、野球チームのキャンプ地として有名な宮崎県など、なかなかの知名度です。
一方、佐賀県ですが、今やブランド品として名高い「呼子のイカ」や、国の特別史跡に指定されている「吉野ヶ里遺跡」、焼き物で有名な「有田焼」、三大美肌の湯に数えられる「嬉野温泉」など、九州の他県と比べても決して負けていないと思います。
『すごいコラボ企画をサガそう』
僕が「佐賀ってすごいな」と思ったのは、人気ゲーム「ロマンシング サ・ガ」とコラボした時です。ロマンシング サ・ガは、スクウェア(発売当時)からリリースされたロールプレイングゲームで、シリーズ化された上にリメイクもされて、根強い人気を誇っています。
「サガ」という名前を聞いて、多少なりとも「佐賀」を連想した人もいるのではないかと思いますが、それはあくまでもユーザー間の笑い話であったり、冗談のレベルではなかったかと思います。
しかし、佐賀県は本当にやってしまいました。
その名も「ロマンシング佐賀」。
その本気度はハンパではなく、わざわざイベントのためにオリジナルロゴまで制作してしまいました。しかも、「ロマンシング サ・ガ」のロゴ風にしてしまう手間のかけようで、尋常ではない力の入れようでした。結局、佐賀県の熱意がすごかった事もあってか、このコラボは3回も行われました。
このコラボで一番すごいと感じたのは、「名前以外の接点がないのに実現させたこと」です。
最近の自治体の動きを見ていると、作品のモデルとなった場所をファンが訪れる「聖地化」など、少なからず作品との接点がある場合が多いように思います。この場合は結びつきが強いので良いのですが、欠点もあります。
それは、「作品のモデルにならなければならない」ことです。
これは自治体がどうこう出来る問題ではないので、とても難しいと思います。また、「それ以外の作品とコラボするのが難しい」という点もあります。違う作品でもモデルになれば良いわけですが、さらにハードルは上がると思います。
しかし、佐賀県の場合は「こじつけでも良いから接点があれば、無いなら作れば、コラボ出来る」事を証明しました。事実、佐賀県はゲーム以外にもアニメとのコラボも実現してきました。
今後も、きっと驚くようなコラボを実現して、私たちを楽しませてくれると思います。佐賀県のポテンシャルは、まだまだこんなものではないと信じています。

